2016年より『週刊少年ジャンプ』で連載が始まり人気を博した漫画『鬼滅の刃』。
2020年には映画も公開され、自粛モードの日本経済を盛り立てました。
完結してなお話題の『鬼滅の刃』の人気の理由のひとつは魅力的な登場人物たちにあります。
今回は主人公の父である、竈門炭十郎について見ていきましょう。
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主人公の父、名前と年齢は?
主人公の竈門炭治郎は13歳で家族を失い、15歳で鬼殺隊士になりました(公式ファンブックより)。
しかしその父である竈門炭十郎については年齢の記載がなく推測するしかありません。
内閣府のデータによると大正時代の結婚年齢の平均が男性27歳、女性が23歳です。
炭十郎が平均通りの年齢で結婚したとすれば、彼は40歳には亡くなっていることになります。
『鬼滅の刃』で年齢はひとつのキーポイントです。
実は炭十郎がもっと若くに亡くなったのではという意見もあります。
他の情報からも考えてみましょう。
鬼殺隊の柱だった?
作中において『痣』の出現が勝敗を分ける戦いがあります。
この『痣』を発現した剣士は身体能力が大幅に上がります。
鬼殺隊の霞柱、時透無一郎の考察によると発現条件はふたつで、ひとつは『体温が39度以上になること』、もうひとつは『心拍数200以上になること』といいます。
これらの条件は剣士にとって命に係わる大きな負荷となります。
ストーリーが進み、鬼の発言から『痣』は寿命を前借りするようなもので、『痣が出た者は25歳までしか生きられない』ことが判明します。
炭十郎には痣がある
炭治郎の記憶の中の竈門炭十郎には『痣』があります。
炭治郎が13歳の時には既に他界、 つまり若くして亡くなっています。
また『ヒノカミ神楽』という『日の呼吸』を継承し、病弱な身体でそれを踊ってきました。
何かのタイミングで身体に命にかかわる負荷がかかり、『痣』が発現してもおかしくない状況です。
このことから、竈門炭十郎は以前、鬼殺隊の柱だったのではという推測も出てきます。
しかし結論を述べますと、柱であった可能性はゼロに近いです。
寿命も、40まで生きていて不思議は無いと考えます。
ヒノカミ神楽
炭治郎の回想の中で、炭十郎が亡くなる10日前、人を殺した6匹の熊を退ける為に炭治郎を連れて夜の山へ向かうというシーンがあります。
炭十郎は『ヒノカミ神楽』の型を使い、熊を退治します。 これは炭十郎から炭治郎への最初で最後の見取り稽古であったと炭治郎は考えています。
後々分かってくるのですが、この『ヒノカミ神楽』は、現在の鬼殺隊の柱たちがマスターしている様々な『呼吸』の原点『日の呼吸』なのです。
『日の呼吸』は始まりの剣士である継国縁壱から竈門家の先祖である炭吉へ伝えられました。
その際『ヒノカミ神楽』と名を変えたのは、鬼舞辻無惨の目を逃れる継国の意図であったと推測されます。
継国の思惑通り竈門家は山間で炭を焼き続け、『日の呼吸』=『ヒノカミ神楽』は長い間、鬼舞辻無惨の目につかない形で継承されました。
ちなみに、竈門家は山間の不便な場所に居を構えながら村人と信頼関係を築いていました。
これは先代から長く炭を打って生活した実績がないと難しいことです。
またもし鬼舞辻無惨が『ヒノカミ神楽』=『日の呼吸』の存在に気づいた上で最初の襲来をしていたなら、竈門家は根絶やしにされ、『日の呼吸』も途絶えてしまっていたでしょう。
代々炭焼きの竈門家が鬼舞辻無惨に襲来されるというのは、本当に不幸な偶然であり、運命的な出来事だったといえます。
炭十郎は柱ではなかった
念のため、炭十郎が鬼殺隊士だった時代はほぼあり得ません。
実は鬼殺隊の方でも『炎(ほのお)の呼吸』を『火(ひ)の呼吸』と呼ばないなど、『日の呼吸』という単語自体を封じる向きがあったのです。
これは鬼舞辻無惨に対してその情報が漏れないようにするためです。
仮に炭十郎が隊士として鬼と戦っていたらどうでしょうか。
『日の呼吸』を使い、しかも見覚えのある耳飾りをつけているのですから、鬼舞辻無惨も気付かないはずがありません。
他の呼吸を使っていたらどうでしょう。しかしこれも考えにくいことです。
もし父が鬼殺隊と面識があったなら、炭治郎が禰豆子との一件で屋敷へ連行された時、柱の誰かが『竈門』じゃないかと気づいたはずです。
竈門家は炭治郎の代まで、鬼と全く縁のない家系だったのです。
では竈門炭十郎の正体とは
『竈門炭治郎の父たる人物』です。 私はそう結論付けます。
竈門炭治郎の実の父について、漫画内に情報は多くありません。
年齢も表記はありませんし、鬼殺隊員でもないので入隊の理由が細かく描写されることもありません。
炭治郎や継国など『痣』が生まれつきある者が作中には登場しているので、そんな彼らのように生まれつき身体能力を高める才に恵まれて、寿命も25歳より長かったのかもしれません。
『鬼滅の刃』は非常に細かいところまで設定された上で描かれた物語です。
人、鬼、ひとりひとりの行動原理、過去について細かく描かれ、心理描写も多く出てきます。
その反面、語られなかった部分も多くあります。
否定できない可能性や、推測出来る部分があるからこそ物語の余韻が生まれ、完結後の今もファンを引き付けるのかもしれません。
まとめ
他の柱や隊士たちは生きており、炭治郎に会うまでの経緯、鬼殺隊に入るまでや、鬼に対しての心情など細かく描写されます。
彼らは炭治郎と一緒になって鬼舞辻無惨に向かっていきます。
しかし炭十郎は故人です。
同じ故人である継国縁壱も詳細が描かれていますが、これは鬼舞辻無惨に縁のある人物としての描写でしょう。
この物語の一番のメインは、竈門炭治郎と鬼舞辻無惨の戦いです。
子にとって父の姿というのは、自分が生まれた後の姿しか見ないものです。
『鬼滅の刃』は炭治郎の物語でした。
いつか竈門炭十郎の物語も、外伝として読める日がくるのでしょうか。
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