皆さんは「上級国民」や「下級国民」といった言葉を聞いたことがあるでしょうか?
今回この記事では、上級国民と下級国民の定義について、さらに上級国民の芸能人一覧、なぜ逮捕されないのかについてまとめています。
犯罪をおかした芸能人・有名人の方がその罪よりも明らかに軽い刑を受けているのをニュースなどで見たことはありませんか?
しかも殺人を犯しても逮捕すらされなかった実例もあるほどです。
そんな上級国民とはいったい何なのか。
詳しく見ていきましょう。
Contents
上級国民と下級国民の定義とは?
①上級国民について
上級国民とは富裕層の方たちや、上流階級の方たちを指す言葉です。
この「上級国民」という言葉が出てきたのは、2015年に起きた、東京オリンピックエンブレム騒動のときです。
この東京オリンピックエンブレムのデザインを手掛けていた、佐野研二郎氏がデザインを盗作したのではないか、とニュースになりました。
その後の記者会見で、「(デザインが)一般国民には理解しにくいものがあった」と言っていたのが、上から目線という風にとらえられ、『一般国民』に対して『上級国民』と皮肉られるようになりました。
そして2019年。
悲惨な事件がおきました。
2019年4月に飯塚幸三氏が池袋の都道をおよそ時速100kmで走行していたところ、無関係の人々を巻き込む事故が発生したのです。
その結果、数人の負傷者と親子2人が亡くなってしまいました。
しかし、それほどの事故を起こしているにも関わらず、警察は飯塚氏を現行犯逮捕せず、さらに、裁判所での判決も在宅起訴とされました。
この事故だけの問題なら、ここで終わっていたかもしれません…。
・2018年、赤信号で交差点に進入した車に歩行者が次々とはねられ、1人が死亡、3人が負傷する事故があり、この事故で自転車運転処罰法違反の罪に問われた90歳女性に対する求刑は禁錮3年10ヶ月となりました。
・また、池袋暴走死傷事故の2日後に発生した神戸市三ノ宮の「8人死傷バス事故」では、65歳のバス運転手に対して禁錮5年の求刑が下されています。
この上記の事故は飯塚氏の事故と似ています。
この人たちには禁錮刑が言いわたされているのに、なぜ飯塚氏は軽い刑で済んでいるのか…。
飯塚氏が元官僚だったことも含め、この判決に人々は納得がいかず、ネットで「上級国民」というワードが沸騰しました。
これらのことから、政治力や財力などの力を利用して罪や責任から逃れられている人たちのことを「上級国民」というようになりました。
②下級国民について
下級国民とは上級国民と対比させた言い方で、「一般国民」という意味です。
いわゆる自虐ネタですね。
(日本社会では)、富める者はますます豊かに、貧しい者はますます貧しくなる、という二極化のイメージが構成されてきたといえるのではないでしょうか。
一見荒唐無稽な俗語のようでも、「下級国民」という言葉には、大多数の国民による、社会構造への不満や不平等感が込められているといえるかもしれません。
罪を犯したら、罪を償うのが当たり前なはずなのに、権力や財力で法が動かせてしまうのであれば、私たちはこうして自分を卑下するしかないですよね。
上級国民の芸能界一覧
上級国民では?と人々が感じている芸能人には以下の人たちがいます。
①川谷絵音(ゲスの極み乙女)
②手越裕也
①川谷絵音(ゲスの極み乙女)
川谷氏は結婚していたにも関わらず、そのことを隠してベッキーさんと不倫していたことが発覚しました。
しかし、ベッキーさんが一時期テレビから姿を消したのに対し、川谷氏は音楽業界で活躍しました。
当時、大バッシングを受けていたにも関わらず、活動を続けられている川谷氏を上級国民と感じた人は少なくないようです。
②手越裕也
2020年に新型コロナウイルが流行し、緊急事態宣言が出されているときに、女性と一緒に外出していたことが報じられ、今ではジャニーズ事務所を退所している手越氏。
この時は新型コロナというシビアな問題があったためか、事務所は手越氏の処分を行いましたが、以前は違っていました。
以前は、女性とのスキャンダルが数多くあったのにも関わらず、事務所からはほとんどありませんでした。
平然と活動を続けている手越氏を、上級国民だと思う人も少なくなかったのではないでしょうか。
このように、ファンが大勢いたり、事務所の都合によって責任を免れられる人たちもいる、というわけですね。
上級国民は逮捕されない?
逮捕状の請求を受けた裁判官は、逮捕の理由があると認める場合においても、被疑者の年齢及び境遇並びに犯罪の軽重及び態様その他諸般の事情に照らし、被疑者が逃亡する虞(おそれ)がなく、かつ、罪障を隠滅する虞(おそれ)がない等明らかに逮捕の必要がないと認めるときは、逮捕状の請求を却下しなければならない。【刑事訴訟規則143条の3】
罪を犯したことを疑うに足りる相当な理由があったとしても、逃亡したり、証拠を隠滅するおそれがなければ、被疑者を逮捕することはできません。
上級国民的な要素があれば、逮捕の要件の一つである逃亡のおそれが低いと判断されやすく、結果として逮捕の可能性は下がるといえるでしょう。
上記の言葉通り、法律ではそのように決まっているようです。
仮に同じ罪を犯したとしても、上級国民の方たちの方が逮捕されにくいということですね。
上級国民の定義と芸能人一覧!逮捕されない?【まとめ】
今回この記事では、上級国民の定義について、また芸能界一覧と上級国民は逮捕されないのか、ということについて、まとめてきました。
上級国民とは、現時点の意味で、「政治力や財力などの力を利用して罪や責任から逃れられている人たちのこと」を指す言葉になっています。
芸能界の中で特に上級国民だとされているのは、川谷絵音氏と手越裕也氏でした。
上級国民は逮捕される可能性が低くなるようですが、それでも罪が明らかになればきっと逮捕されることもあるでしょう。
そう信じたいですね。
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