みなさんはこれまで何らかの陰謀論を信じたことはありますか?
陰謀論と言えば、「実はユダヤ人が裏で世界を支配している説」などが有名ですよね。
そもそも陰謀論とは、ある物事に対して、事実や一般的に言われていることとは別に、「誰かの策略で起こっているのだ」と解釈する考え方です。
このような根拠の少ない陰謀論を信じる人には、いくつかの共通点があることがわかってきています。
そこでこの記事では、陰謀論を信じる人の特徴や性格について、また、陰謀論を鵜呑みにしないために大切なことについてまとめていきます。
Contents
陰謀論を信じる人の特徴や性格まとめ
ネットで仲良くなったお兄さんが陰謀論ばかり信じる人で、わたしにも力説してきた。ただただ怖かったです。
— たぬきの親分@とおきん (@tomomix_777) August 11, 2021
陰謀論には、きちんとした根拠がない場合が多いですが、それでも信じてしまう人は一定数います。
アメリカで行われた調査では、陰謀論を1つでも信じたことのある人は、全体の約50%存在したという結果もあるほどです。
そんな陰謀論を信じてしまう人には、4つの特徴や性格の傾向がありました。
信じやすい人①:批判する思考能力がない人
まず1つ目が、物事を批判する思考能力がない人です。
この性格を持つ人は、自分が一度信じた説について疑いの目を持たず、その説の根拠を裏付ける情報のみ集めてしまいます。
よって、真偽の怪しい陰謀論でも正しい説だと信じてしまうと、「その陰謀論は間違っているかもしれない」という思考をすることがないのです。
このタイプの人は、陰謀論の間違いを証明する情報などは無視し、同じ意見を持った人としか会話しなくなるので、なかなか陰謀論信者から抜け出せません。
信じやすい人②:スキゾタイピー
2つ目は、スキゾタイピーの気質がある人です。
これは、日本語で「統合失調症傾向」という意味となり、他人を信頼しにくい・変わった感性を持つ傾向がある人で、統合失調症の人というわけではありません。
この傾向を持つ人たちは、他人が意味を見出さない物事についても、何か陰謀があるのではないかと判断してしまいがちです。
ある研究で、全く意味のない文章を見せたとき、スキゾタイピー傾向でない人は、何も感じなかったのに対し、スキゾタイピー性質の人は、その文章に深い意味があるのではないかと考える傾向が表れたようです。
この性質の人は、何でもないことでも深い意味があると思ってしまうため、陰謀論を信じやすいのです。
信じやすい人③:短気な人
3つ目は短気な人です。
人間は、怒りを感じたときに、誰かの陰謀でそのような事が起こったと思い込みやすいと言われています。
怒りの感情を抱くような理不尽なことが起こったとき、他人の陰謀があってこの結果となったと考えた方が、精神的に安定できるからです。
よって、怒りの感情を持つことが多い短気な人は、その怒りを軽くするために陰謀論を信じやすくなってしまいます。
信じやすい人④:不安や恐怖心が大きい人
信じやすい人最後の特徴は、不安や恐怖心を強く感じている人です。
人間は、不安や恐怖心があるとき、それを軽減、もしくは解決するために結論を求めます。
「今のこの不安定な状況は、あの人のせいで起こっているんだ」と考えれば、何も知らない状態よりもずっと安心感が増します。
根拠の乏しい陰謀論が多いのも、不安感を拭うために結論だけ先に位置付けることが多いからです。
陰謀論を信じる人は昔から存在した
陰謀論と聞くと、ネット上で活発に発信されているイメージがあり、現代特有のものとおもわれがちですが、実は人間のコミュニティができた時代から陰謀論は存在していました。
そして、それを信じてしまう人は現代と同じように存在したのです。
江戸時代には地震が頻繁に起こっていましたが、その度に多くの陰謀論が出ていたとされています。
例えば、
・徳川綱吉が悪政をしているので地震が起きる
・地震の後の火事や治安悪化が著しいので、商人の営業を中止させられる
というものです。
これらは全くのデマですが、当時もこういった陰謀論を信じる人が存在しました。
当時のデマの拡散方法は、人々の口コミ。
たしかに江戸時代にネットはないですが、現代よりも人々の関係性が密接だったため、今と同じように陰謀論が広まっていました。
ネットの普及でさらに増加?
人間社会ができてからずっと存在していた陰謀論ですが、やはりネットの普及で多くの人が信じやすい環境になったと言えます。
昔であれば、時間がかかって広まっていたデマも、ネットであれば一瞬で全世界の人の目に触れることになります。
さらにネット上では、比較的自分に興味のある情報しか検索しないので、一つの情報を信じ込みやすい環境になってしまうのです。
陰謀論を鵜吞みにしないために
陰謀論を信じる人には特徴や性格面で共通の傾向があり、さらに、ネットが普及した現代はさらに信じる人が多くなると予想されます。
陰謀論を全て鵜呑みにしないためには、見聞きした情報をそのまま信用せず、一旦別の視点から考えてみることが重要になります。
先ほど、信じやすい人の特徴を挙げましたが、4つの性格に共通するのが、自分にとって都合の良い結論のみ取り入れるという側面です。
自分の考えを持ったうえで、別の視点の意見も取り入れられる人であれば、不明確な陰謀論を信じ切ってしまうことはありません。
もしあなたの身近に陰謀論者がいても、根拠やデータを明確に説明してもらうまでは、簡単に信じ込まないようにしましょう。
まとめ
以上この記事では、陰謀論を信じる人の特徴や性格について、また、陰謀論を鵜呑みにしないために大切なことについてまとめたものになります。
陰謀論の全てがデマというわけではありませんが、根拠が乏しい説が多いのが現実です。
娯楽程度に陰謀論を楽しむのは良いと思います。
しかし、強く思い込みすぎて周りが見えなくなる事態は避けたいですね。
情報の取捨選択をしながら、いろんな角度の意見を取り入れましょう!
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