独特の世界観と表現力で、一部から凄まじい人気を得ている村上春樹作品ですが、初心者としてはちょっと本を取りにくいものですよね。
皆良い良いっていうけれど、やはり好みや読みやすさなどどうしても村上春樹ファンでなければ受け入れられないのではないか?と感じてしまいます。
そこでここではそんな村上春樹初心者でも安心して読めるおすすめの本ランキングを作成しました!
これから自分で読んでみたい人だけでなく、これから初心者に作品を勧めたいファンの人の助けになること間違いなしです!
Contents
村上春樹おすすめ作品ランキング!初心者でも安心して楽しめる本
それでは村上春樹作品のおすすめ上位5位のランキング作品を発表します!
どれもかなりの長編となってくるので、腰を据えてじっくりと読みたい作品ばかりですよ。
1位「1Q84」(2009年)
1984年ではなく、新しい1Q84年に身を置くことになった、青豆・天吾・牛河を主人公として進行していく物語。
様々な事件や冒険を経てようやくであった2人が1984年に戻ってくるというストーリーであり、全3巻で描かれている各登場人物の物語がつながっていきます。
そのため全てリンクしていく物語に気づきを得ることができれば、その面白さや時間軸に引き込まれること間違いなし!
2位「ノルウェイの森」(1987年)
主人公ワタナベは「ノルウェイの森」(ビートルズ)を聞いてひどく混乱を起して昔のことを思い出していきます。
その昔の学生時分の物語がノルウェイの森の主題となっており、このノルウェイの森という音楽が効果的に使われているんです。
喪失感があまりに大きく、読んでいる側もソワソワとしてくる感覚が伝わってくるため、それだけリアリティにも溢れている作品と言えるでしょう。
3位「海辺のカフカ」(2002年)
主人公のカフカ(中学3年)は、父親の呪縛から逃げるために家出を決意、無事に家を脱出するが、ある時目を覚ますとカフカは血だらけで倒れていました。
様々な事件の中でカフカが最終的にどうすることを決めるのか、が物語の主軸になっているのが特徴の作品です。
物語的に追いやすい内容になっているため、生粋のハルキストも初心者も読みやすく、これを読んでいれば会話から外れることはまず無い安定感を誇っています。
4位「ねじまき鳥クロニクル」(1994年)
「僕」と妻「クミコ」は普通の結婚生活を送っていたが、飼っていた猫がいなくなったことで2人の関係は崩れ、クミコは姿を消してしまいます。
1984年6月から1986年の冬のことを、水という主題で書き進められており、物語の中身は非常に丁寧に色濃く書かれています。
どうしてもマンネリ化しそうでしないという絶妙なバランスで書かれているため、いくつか読んでから読んでみると更に面白さを見出すことができるのではないでしょうか。
5位「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」(2005年)
舞台は、周囲との接触が無い街で一角獣の頭蓋骨から夢を読んで暮らしている「僕」の物語を、「私」がその秘密とともに読み解いていくお話。
一瞬どういうことかと思いますが、実際に読んでみると物語自体は非常に読みやすく、さっぱりとしています。
そのため物語の複雑さや難解さを求める人向きの作品ではないのですが、初心者の入門に最適な本となっています。
どうしても不安な時は立ち読みしてみよう
ネットで順番を見ても、やはりいきなり長編を購入するには抵抗があります、そんな時は立ち読みを少ししてみましょう。
もちろんガッツリと本屋で立ち読みをすることはいけないことなのですが、最初の数ページを読んでから購入しても問題ありません。
最初だけ読んで引き込まれたら買おう、という人、結構多いのではないでしょうか?
本屋さんで見る時は文庫本も探してみよう
本屋さんで本を探す場合は、ハードカバー版よりはできれば文庫版を探してみると、立ち読みがしやすくなります。
さすがにハードカバーは立ち読みしづらいですし、何より購入するにはかなり決心がいる他、電車などで読みたい場合には大荷物になってしまいます。
そこでやはり新刊では無いけど読みたい作品があるという場合には文庫本がおすすめ。
持ち歩きも楽ですし、いつでも読めるのが嬉しいです。
ネットでも立ち読みができる!
インターネットの電子書籍を扱っているサイトでは、作品によって立ち読み機能があります。
開始数ページを読むことができるので、作品のちょうど最初の方をパソコンなどで読むことができる利点があります。
ただスマホや読書用の端末(キンドルが有名です)を持っていない場合や、容量を使いたくない場合はおすすめできません。
しかし立ち読み機能があることでいきなり購入してしまうリスクがないことや、本の重さを一切考慮せずに旅行などに持っていける利点が大きいです。
短編集を読んでみよう
ランキングには入っていませんが、短編集である「カンガルー日和」「パン屋再襲撃」などもおすすめです。
というより、最初におすすめの作品を聞いても、どうしても敷居が高いという場合にはぜひ短編集から読んでみてください。
短編集は1日1本読んでも短い時間で読み込むことができますし、なんと言ってもアクは薄め、だからこそ初心者はここから入るという方法もあるのです。
もちろん短編集を読んだ、といって怒るハルキストはいませんので、どんどんと読んで村上春樹さんの作品に浸っていくことで新たな見方をすることもできます。
逆にこの作品が好きならばこの作品がおすすめ!と教えてくれる人もいるはずなので、そういった小さいところから交流をしていってもいいですね。
まとめ
村上春樹作品はなんと言っても長編で、その表現力が活かされると言っても過言ではありません。
更に近年の作品は完成度も高く、どんどんと村上春樹さんが進化しているような感覚さえ覚えてしまいますよね。
ハルキストはとにかく多いので情報網も充実しています。
その中から自分の一番好きな作品を探せるのも、これから村上春樹作品にふれる人にとってはかなり嬉しいですよね。
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