現在ジャンプスクエアで北海道編が連載中の「るろうに剣心」は、1994年から5年間週刊少年ジャンプに連載されていた超人気漫画!
和月先生の画力は当時も凄まじく、アニメ化の折りには「絵がひどくなるからアニメ化しないで欲しい」という読者の声がたくさんあったとかなかったとか。
そのためコミックでは「漫画家としては嬉しいことですし、自分に言われてもこればかりはどうにもできません」と声明を発表しています。
さてそんな、るろうに剣心の漫画版の最終回で、なんと主人公緋村剣心がラスト性病で死ぬ!という噂が立っています。
言われてみると当時の記憶がかなり薄い人も多く、実際の最終回がわからない…という人の為に、ここではるろ剣の性病エンド疑惑についてご紹介しましょう!
Contents
るろうに剣心の最終回は漫画とOVAで違う!ラストの性病はOVA版
ここではっきりさせて置かなければならないのは、漫画版はハッピーエンド、アニメ版(OVA版になる)は性病でのバッドエンドになるということ!
またOVAはアニメスタッフのみがオリジナルで作り上げたるろうに剣心であり、原作者である和月先生は一切関わっていないということです。
というよりOVAを見てかなりのショックを受けたんだとか。
原作版とアニメ版の最終回は剣心と薫が結婚
先に誤解を解いておくと、原作版アニメ版ともに「るろうに剣心」最終回はハッピーエンドでした。
雪代縁との戦いの後、数年後に剣心は薫と結婚し、息子の剣路を授かります。
そう言えば傷が薄くなってきたね、という描写が強く記憶に残っているのですが、この息子を見ての2人の会話だったようです。
逆刃刀を弥彦に譲り、薫と剣路に不殺の精神を誓った所で「とりあえずお疲れ様」と剣心が薫に笑顔で肩をぽんっとされておしまいです。
ほのぼのとした空気のやさしい最終回で、初期のるろうに剣心の様な空気感が漂っていました。
OVAは原作&アニメの12年後ー星霜編にて剣心が性病で死ぬ
さて一方、原作やアニメの最終回から12年たった世界を描いているのが、OVAの星霜編と言われるバージョンです。
とにかくべらぼうに作画が美しく、雰囲気が薄暗い、原作版やアニメ版のほのぼのとした空気を一切排除したバージョンと思っていいでしょう。
詳しい内容は後述するとして、このOVAでは、薫も剣心も不治の病で死んでしまうというラストを迎えてしまいます。
その病名は、当時の不治の病であることからファンの間では「梅毒」である可能性が高いとされています(実際には架空の病とはされている)。
梅毒は性病っていうけれど「性病」とは限らない
さて、梅毒といったら今は性病ですし、当時は不治の病だし、どこで浮気したの?!と問いただしたくなる気持ちはわかります。
わかりますがそこは落ち着いてください、梅毒は実は血液感染する病気なんです!
つまり戦いの最中、怪我人を助けたり、戦って血液同士が接触したりと血液で接触した場合にはそのまま梅毒に感染してしまいます。
確かにこれなら剣心らしい感染の仕方です。
実際OVAのブックレットに、監督が「各地の療養所を回っていた」という設定が語られていました。
OVA版「星霜編」について詳しく知りたい!
るろうに剣心のOVAである星霜編は、OVAとして2001年、2002年に上下巻が発売し、その後上下と追加シーンを含めた特別版も発売されています。
物語は原作とアニメのラストシーンから12年、明治26年に中国の方へ人助けに向かった剣心は、海に落ちて記憶を無くしてしまいます。
一方日本ではそんな剣心の悲報(あくまで死んでいるとは思っていない)を聞いた薫が毎日港で剣心を待つという場面から始まります…うーん既にダークですね。
物語はとにかくシリアス
先程ご紹介した剣心と薫の子供である剣路は、ずっと待っているだけの薫が嫌になってしまい、神谷活心流(薫の剣技)でなく飛天御剣流を学びに行ってしまう。
中国に渡っていた左之助に助けられ、日本に戻る剣心、そして日本で薫のもとで息絶える剣心…これだけ見ると既にギャグは一片もないことがわかります。
おまけに病気を持ってきた剣心に、薫は苦しみを分かち合いたいと自ら病気を移して欲しいと告げるんです。
トドメに一番最後の薫のセリフでファンは号泣したとも言われており、兎にも角にもほのぼの感なしで、胃が痛くなる展開が続いていきます。
剣心の救済に重点を置いての強い改変
人斬り抜刀斎として戦い続け、不殺の戦いを誓い贖罪の旅を続けていた剣心の救済に、OVAは重きを置いています。
そのため薫の性格も女性としての面が強く描写され、一見息子である剣路が完全に2人から放棄されているという話もあります(元服まではきちんと育てているのでセーフ)。
またラストシーンは元々のハッピーエンドとは食い違い、かなり儚い終わりを迎えています。
OVAはとにかく絵が美しく、青年マンガ的な画調としてキャラデザインがされているため、別物として楽しんでいるファンも多いんですって。
剣心が罹ったとされる性病・梅毒について
梅毒は先程も触れたように、血液やちょっとした唾液で感染する事があるので、いわゆる性の面だけで感染するとは限らない病気です。
梅毒が全身に回ると、感染部位のしこりや発疹が出てくるようになります。
このまま数年間放置していると、梅毒の第三段階として体中に腫瘍ができ、神経障害や髄膜炎などに繋がっていってしまうんです!
当時はまだ治療方法が分かっていませんでしたが、遊郭などで感染する人も多く、治療法がわからないまま療養所などで死を待つほかありませんでした。
現在はペニシリンで治ることが分かっていますし、当時ほど日本人の免疫力は低くないので、早めの治療できちんと治る病気になりました。
とにかく他の病気と同じく、検査はきちんとすること、お医者さんに早めにかかることが大事ですね。
まとめ
るろうに剣心の剣心が、ラスト性病で死んでしまうのはOVA版での話で、しかも浮気などではなく療養所などでの活動が原因での感染でした。
しかし作中ではあくまで架空の不治の病であるため、はっきり梅毒であるとは描かれていません。
このOVA星霜編ではとにかくほのぼの路線は一切排除され、るろうに剣心のシリアスな面を全面的に出した作品となっています。
ファンの中では賛否両論ではありますが、クオリティは間違いなく高いので、是非一度はチェックしてみてくださいね!
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