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厚底シューズ禁止はなぜ?理由や構造、走り方の仕組みについて調査!【マラソン・駅伝】

 

陸上長距離で話題となっているのが、厚底シューズ

先日の箱根駅伝でも、走者のほとんどが同じような厚底シューズを履き、大会は記録更新ラッシュとなりました。

 

しかし、その記録ラッシュや様々な側面から、厚底シューズが禁止されるのではないかと危惧されています。

それはいったいなぜでしょうか。

 

この記事では、厚底シューズが禁止される可能性がある理由と、そもそもなぜそんなにも早く走れるのか、その構想や仕組み、走り方がどう変わるかを調査していますので、チェックしてくださいね。

 

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Contents

厚底シューズが禁止はなぜ?その理由について調べてみた

 

3月に行われる東京マラソンでお披露目になるとされている、ナイキ社の新モデル厚底シューズ。

各メディアでは、その厚底シューズによる好記録を期待する反面、その仕様の是非についても触れています。

 

というのも、世界陸連の新しい規制によると、その厚底シューズが禁止されるのではと噂されているからです。

まだ確定事項ではないものの、一方で今月中には発表するとの声もあるため、近々ナイキ社の厚底シューズが禁止になるのも、現実的なものになってしまう可能性が極めて高い状態にあるといえます。

 

そこで疑問なのが、なぜ厚底シューズが禁止されるのか?

そこで、より詳細をみていきたいと思います。

 

厚底シューズで記録更新 箱根駅伝2020

 

まず記憶に新しいのが、2020年の箱根駅伝。

この大会においても、全選手の80%がナイキの厚底シューズを使用しています。

そして面白いのが、アディダスのサポートを受けてる青山学院大学、なんと出場した全10人の選手が、ナイキの厚底シューズを履いて箱根路を滑走しました。

その結果は、往路、復路共に新記録となり、東海大学が記録した昨年の大会新記録を、6分も上回る結果となりました。

 

もちろんそれだけではなく、今大会は全10区間のうち、7区間での区間新記録を樹立。(そのうち6人がナイキの厚底シューズ)

選手の実力が上がっているとはいえこの記録の塗り替えっぷりは、ナイキの厚底シューズが一役買っていると、確信されているわけです。

 

厚底シューズで記録更新 キプチョゲ選手

 

もう一つの記録でいうと、昨年2019年のオーストリア、ウィーンで行なわれた非公認レース。

男子マラソンの世界ナンバー1のキプチョゲ選手(ケニア)が、それまでご自身が持つ記録を40秒ほど上回り、1時間59分40秒という、前人未到の2時間切りを果たしました。

その時に履いていたのが厚底シューズ。

もちろん、彼はもともと実力者であり、2時間切りももうすぐではあったのですが、その後押しをしたのが、ナイキの厚底シューズではないかと捉える人も多いです。

何れにせよ、大記録ではあるのですが。

 

それ以外にも、大迫傑選手の日本記録であったり、マラソン女子の記録を持つコスゲイ選手も、ナイキの厚底シューズでの記録更新。

ここまでくると、やはり早く走れるのではないかと、その厚底シューズに興味を示す人が多くなる一方で、あまりの記録ラッシュに使用を禁止する声が上がるのも、自然といえば自然です。

 

スピード社製の高速水着

 

今回の厚底シューズと似たような事例では、2008年の北京五輪の際、スピード社製の水着が競泳種目で注目を浴びました

細かい繊維や仕組みは割愛しますが、この水着が発売されてから、競泳競技の個人記録が17個も塗り替えられるという異常事態となり、「高速水着」として話題となりましたよね。

 

北京五輪では、32種目のうち21種目が世界新記録を樹立。

大会後、繊維や諸々の規定を大幅に変更し、事実上スピード社製の高速水着は禁止されました

 

と、同様のことがナイキの厚底シューズにも起きており、正式に禁止されるのではないかと考えられているわけですね。

 

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なぜ記録が出る?走り方がどう変わるのか、構造や仕組みについて考察

 

ではいったいなぜ、その厚底シューズを履くと、早く走れるのか。

その理由について、構造や仕組みとともに、走り方がどのように変わるのかをみてみましょう。

 

厚底シューズの構造、仕組み 走り方は変わるのか

 

かなり細かい話になりますが、感覚としては下り坂を走っているのに近い状態を作り出してくれるとのこと。

その構造は、4cmもの太いソール。その厚みが、重心を前に傾け前へ前へと体を動かすという仕組みになっています。

 

そのため重心が前にありながらもバランスのとれた走り方を作り上げ、それが走りやすさ、疲れにくさにも影響し、好成績へと繋がっているというわけですね。

 

もともと南半球のケニアなど、あまり道が舗装されていないような発展途上国の道でも怪我なく走れるように、特にアフリカの選手はクッション性の高いシューズを求めていたのですが、その声を元に実現したのが、ナイキの厚底シューズということなんですね。

 

結果として、そのクッション性が生み出す感覚が好成績へとつながり、記録を大幅に塗り替える事態となっています。

 

 

厚底シューズ禁止か?のまとめ

 

以上、厚底シューズ使用禁止、なぜ?という理由、そして構造や仕組みについてを掘り下げました。

それ以外にも、ナイキの厚底シューズは高価なので全員が手に入れられるものではないことや、また供給が十分でなく欲しい選手が全員使えない状態でもあるので、その点からも公平性にかけることも、禁止理由の一つとして挙げられます。

 

ですが、厚底シューズでの記録を期待するあまり、張本勲氏など、禁止にしないで欲しいという意見もありました。

 

しかし、かつてのスピード社製水着を考えると、禁止されるのは時間の問題ではないかというのが、大方の意見といえます。

それでも、東京五輪での日本人選手の走りには期待したいところですよね。

 

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