ビッグマム海賊団の船長にして、四皇の一人であるビッグマム。
その育ての親であるのがマザーカルメルです。
マザーは、ビッグマムの6歳の誕生日に忽然と姿を消しました。
慈悲深いシスター・カルメルとしての表の顔とは裏腹に、自身で経営する「羊の家」の孤児を売りさばくブローカーでもあったマザーカルメル。
「マザーカルメルは、ビッグマムに食べられた」というのが大方の見方ですが、本当にビッグマムは、マザーカルメルを食べてしまったのでしょうか?
食べたのが本当ならば、なぜ、どのようにこの悲劇は起こったのでしょう?
この記事では、マザーカルメルが姿を消したとされるビッグマムの6歳の誕生日を振り返り、ここで起こった出来事を検証していきます。
また、カギを握るマザーカルメルの能力の継承についても触れ、マザーカルメルが「消えた理由」の真相にせまります。
<マザーカルメル>
異名 : マザーカルメル、シスター・カルメル、聖母(マザー)、山姥
年齢 : 80歳(63年前)
身長 : 185cm
生業 : 孤児院「羊の家」
能力 : ソルソルの実
出身地 : 西の海
誕生日 : 12月21日
人物:巨人族を処刑から救った過去があり、エルバフの地で巨人族に親しまれてきた。孤児院を経営する表向きの顔から聖母(シスター・カルメル)と呼ばれる。
Contents
ビッグマム、6歳の誕生日に食べたものとは?
マザーカルメルはなぜ消えたのか?
そのなぞを解くカギはビッグマムの6歳の誕生日にあります。
不幸な幼少期を過ごしてきたビッグマムですが、この日、人生で最高の喜びを味わいます。
同時に、唯一の理解者である養母マザーカルメルと、ともに成長してきた兄弟ともいえる孤児たちを失ってしまう悲しい日にもなってしまいました。
マザーカルメルと兄弟たちの身に何が起こったのでしょうか?!
誕生パーティの一部始終を振り返ってみました。
人生最高の日
マザーカルメルと兄弟たちによって計画されたサプライズパーティ。
大好物のセムラでつくられたクロカンブッシュに大喜びします。
6歳のビッグマムは無邪気に喜び、夢中でクロカンブッシュを食べつくすのです。
“人生で一番楽しかった日”というように、幸せいっぱいのひと時を過ごします。
「あー美味しかった!みんな本当にありがとう!」
我に返って見渡すと、そこに大好きなマザーカルメルと兄弟たちの姿はありませんでした。
最悪の瞬間
最高に幸せなひとときを過ごし、我に返ったビッグマムは、一瞬にして大事な家族を失うという最悪の出来事を体験します。
目の前に残った机の残骸。
マザーカルメルと兄弟たちの姿はどこにもなく、着ていた衣類の一部のみが残されていました。
「あれー?みんな!マザー!どこへ行ったのー?!」
6歳のビッグマムは叫びますが、もう2度と誕生日を祝ってくれた家族に会うことはありませんでした。
マザーカルメルらが消えた理由
原作でもアニメでも、マザーと兄弟たちがいなくなってしまった理由は語られていません。
しかし、マザーカルメルと兄弟たちが、ビッグマムに食べられたと考えられるいくつかのヒントが残されています。
これらのヒントを解明し、ビッグマムがクロカンブッシュ同様、マザーカルメルと兄弟たちまでも食べてしまったと考えられる理由について解説していきます。
二人の目撃者
ビッグマムの6歳の誕生パーティを目撃していた人物が二人います。
巨人族であるエルバフの戦士とビッグマム海賊団総料理長となったシュトロイゼンです。
このエルバフの戦士は、エルバフの地を追われたマザーカルメルの身を按じて、様子を見に来ていました。
一部始終を目撃し、その青ざめた表情から、恐ろしい光景を見たということは明白です。
また、この後、ビッグマムが徹底的に巨人族から嫌われる理由の一因として、親愛なるマザーカルメルを食べたことがあげられるのではないでしょうか?
しかし、もう一人の目撃者であるシュトロイゼンの反応は、少し違和感があるものでした。
歓喜に満ちたような驚きの表情がそこにはありました。
この反応から、シュトロイゼンがマザーカルメルの失踪事件になんらかの関りを持っているものと推測されるのです。
衣類が残されていたこと
ビッグマムがすべてを食べつくしたあと、そこに残されていたのは机の残骸とマザーカルメルや兄弟たちが着ていた衣服の一部でした。
二人の目撃者のほかに誰もいなかったことを考えるとビッグマム本人による仕業としか考えられません。
また、幸せそうにセムラをむさぼり食うアニメのシーンでは、マザーカルメルと兄弟たちの行方が少し不安になるような描き方がされていました。
「私たちは家族よ~」というマザーカルメルのセリフとともに「羊の家」の兄弟たちの顔がハートマークの中に一人ずつ浮かんでくるというもの。
暗にビッグマムが食べてしまったことをにおわせている表現ではないかと考えられます。
マザーカルメルと同じ能力を使えるようになったこと
ビッグマムが“マザーと同じ手品”を使えるようになったことが最大のヒントといえます。
マザーカルメルが、自身の持つ能力で火の海と化したエルバフを鎮めたことから、ソルソルの実の能力者であったことは明らかです。
同じ悪魔の実はこの世に二つとして存在せず、同じ能力を持つ者はただ一人であるということから、マザーカルメルがすでに死んでしまっていることが分かります。
同じ能力をビッグマザーが持っていることは、マザーカルメルを捕食したことでソルソルの実の能力が継承されたと理解できるのです。
マザーと孤児たちはなぜ食べられたのか?
ビッグマムとはいえ、大好きなマザーカルメルや兄弟たちを見境なく食べてしまうことなどあり得るでしょうか?
また、マザーカルメルがビッグマムに黙って食べられるなど考えられません!
そこで、二人目の目撃者であるシュトロイゼンがこの出来事に大きく関与していると考えました。
シュトロイゼンがどうこの事件に関わっていたのか、知られざるなぞを考察していきます。
シュトロイゼンの能力
ビッグ・マム海賊団の首謀者シュトロイゼンの戦闘能力をご存じでしょうか?
シュトロイゼンは、ククククの実の能力を持っており、あらゆる物を食材に変えることができます。
例えば、丸太を切り分けてハムに変えたり、城をケーキに変えたり・・・。
この能力をビッグマムの6歳の誕生日に発動させたとは考えられないでしょうか?
つまり、マザーカルメルと兄弟たちをセムラに変えたということです。
夢中になってセムラをむさぼる姿、そして、抜け殻のようになった衣類の残骸により、その疑念が一層深まってくるのです。
マザーカルメルの能力の継承
ビッグマムのソルソルの実の能力は、マザーカルメルを食べたことにより得られた能力なのでしょう。
しかし、能力だけでなく、その意思もしっかりと受け継がれているように見えます。
エルバフの地を追われ、「羊の家」を再建したとき、
「ここを私達の国にしましょう! みんなが平等に暮らせる夢の国!! 種族間の差別も何もない、みんな同じ目線で暮らせる国!!」
と語っていたマザーカルメル。
その想いは幼いビッグマムの心に響き、いつまでも同じ夢を追うことになります。
「おれの夢は……!! 世界中のあらゆる人種が『家族』となり 同じ目線で食卓を囲む事…!!!」
それはまるで、食べられたマザーカルメルがビッグマムの純粋な思いを利用し、操っているかのようにも思えてきます。
ここでは、ビッグマムの6歳の誕生日を振り返り、マザーカルメルが「消えた理由」を考察してきました。
クロカンブッシュとともにビッグマムに食べられてしまったマザーカルメル。
その肉体はなくなってしまっても、魂だけはビッグマムの中に今も生き続けているのかもしれません。
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