渋沢栄一は具体的には何をした人なの?と気になりませんか。
2021年2月14日から始まった大河ドラマ『青天を衝け』の主人公に抜擢された渋沢栄一は、事業をいくつも起こしてきた実業家。
渋沢氏が創設にかかわったという会社は現在も現役で活躍している有名企業が多数存在します。
また、今度発行されるお札の肖像に使われることに決定もしていますが、新しいお札は一体いつから、どのお札に肖像は載せられるのでしょうか。
にわかに注目が集まっている渋沢栄一氏が何した人であるのか、創設にかかわった会社一覧とともに解説し、さらに渋沢氏が載るお札についても詳しく説明していきます。
Contents
大河ドラマの主人公、渋沢栄一は何した人?!
近代をテーマにした大河ドラマ『青天を衝け』の主人公として2021年2月14日から渋沢氏は登場していますが、渋沢栄一の名前を聞いたことがあっても、実際に何を成し遂げたのか知っている人は少ないのではないでしょうか。
どのような経路をたどり、何をして生きてきたのかについて解説していきます。
渋沢氏は1840年、江戸時代に生まれ、1931年、昭和に亡くなりました。
現在の埼玉県の農家出身ですが、武士に取り立てられ、その後明治政府では大蔵大臣(現在の財務大臣)の下に仕え、財政政策を考えます。
役人を勤め上げた後に実業家として立ち上がり、いくつもの会社を立ち上げていきます。
その数は500を超えるとも言われており、かなり凄腕であったそうです。
会社以外にも、現在の一橋大学や東京経済大学の設立にもたずさわっており、この功績をたたえて日本資本主義の父とも呼ばれている、経済界で特にとても有名な人です。
しかしなぜ、渋沢氏はここまでたくさんの会社や学校を立ち上げようと奔走していたのでしょうか。
その理由は、渋沢氏が幼少時に論語から学んだある理念から説明できます。
その理念とは、倫理と利益がともになされることを目標としながら経済を発展させ、だれかが独占した利益を抱えるのではなく、国として裕福になるために国民全体に富を分配していくことが大事であることであり、「道徳経済一説」と本人は表現しています。
富を生み出す根源は仁義・道徳であり、道理を通さなければ富が永続しないと考えるがための理念でもあるといえるでしょう。
創設に関わった会社一覧!!
500を超えるともいわれる、渋沢氏が設立にかかわったという会社には、どのようなものがあるのでしょうか。
以下には、創設された会社の一端を列挙しますが、現在日本の第1線で活躍している会社が多数存在することに気づきます。
設立にかかわった会社(現在の社名)
第一国立銀行(みずほ銀行)
東京貯蓄銀行(りそな銀行)
東京府の瓦斯掛(東京ガス)
中外物価新報(日本経済新聞)
ジャパンブリュワリー(キリンホールディングス)
東京海上保険(東京海上日動火災保険)
東京ホテル(帝国ホテル)
札幌麦酒会社(サッポロホールディングス・アサヒホールディングス)
汽車製造(川崎重工業)
浦賀船渠(せんきょ)(住友重機械工業)
理化学研究所
渋沢栄一氏の肖像が採用されたお札はいつから発行??
日本の資本主義の確立にも大きく貢献したため、過去にも紙幣の肖像の候補として挙げられてきましたが、その当時は技術が足りず、偽造防止のため髭のある人物が好ましいとされ、髭のなかった渋沢氏がお札に載ることはありませんでした。
しかし、偽造防止の技術が向上したこともあり、2024年度上半期に開始される予定の紙幣改定により、1万円札に渋沢栄一氏の肖像が印刷されることになりました。
つまり、新しい1万円札に渋沢氏が見られます。
【まとめ】渋沢栄一氏は何した人?!
この記事では、渋沢栄一氏がどのようなことをしてきたのかについて解説し、さらにその功績の結果として決まった、渋沢氏が印刷される新たな紙幣についての説明をしてきました。
渋沢氏は、江戸時代に農民として生まれるも武士として取り立てられ、明治時代からは経済に深く関わり、役人の後には実業家として数々の会社・学校の設立、経営にたずさわってきました。
いくつもの有名企業の設立にかかわっていて、本当にヒトの人生に収まったのか不思議なほどの数でしたね。
また、日本を代表する経済人ということで、2024年執行予定の紙幣改定の際に、新しい1万円札にその肖像が採用されました。
大河ドラマの主人公にもなっており、今後ますます渋沢氏への注目は高まっていくことが期待されます。
この記事が楽しい!参考になった!と思いましたら、下のボタンからシェアしていただけると幸いです!