メーカーごとのビールの味の違い、わからない..だけどわかる人を演じたい..
そんな風に思っている人は多いのではないでしょうか。
実は、各メーカーごとにコンセプトが違えば、材料の詳細も変わってくるのです。
さらに、よくビールだと思って飲んでいるお酒が発泡酒だった!なんていう場合もよくあるのです。
そこで今回は、日本における5大ビールの味の違いを徹底的に解説していきます。
Contents
5大ビールメーカーはどこ?!
日本では、5つのビールメーカーでシェアのほとんどを占めています。
その5つのメーカーがこちら。
アサヒ
キリン
サントリー
サッポロ
オリオン
居酒屋でとりあえず生!と叫ぶときに出てくる生ビールはこの中のどこかのメーカーのものとなります。
その他のビールは、実際のところ発泡酒である場合が多くあります。
味の違いを判別したい!
ビールの味は、主にうまみ(コク)、後味(キレ)、苦味、甘味、酸味によって決定されます。
のど越しで味わうと、すべて同じ味に感じるかもしれませんが、上記のメーカーごとに、ビール作りのコンセプトが異なるため、味にも違いが感じられるようになっています。
そこで、各メーカーのビールの特徴を解説していきます。
アサヒ
アサヒで有名なビールは、アサヒスーパードライ。
アサヒグループの商品情報には、
さらりとした飲み口、キレ味さえる、いわば辛口の生ビールです。
と紹介されており、商品情報の通り辛口、キレ味が特徴となっています。
原材料は、麦芽、ホップ、米、コーン、スターチの5種類となっています。
口当たりが爽快である強炭酸になっていて、ガツンとアルコールを感じたいときにぴったりな味わいになっています。
そのため、味の深みや、ゆっくり味わうことよりも、喉越しで感じながらすっきり飲むことに適しています。
キリン
キリンで有名なビールは、キリン1番絞り。
商品情報には、
麦本来のうまみが感じられる、調和のとれた雑味のない味わい。
とあり、麦芽の甘味を存分に感じられ、しかしうまみ、苦味もありながら後味は爽快であるという、バランスのとれた仕上がりとなっています。
原材料は麦芽とホップの2種類のみ。
また、1番絞りとあるように、麦汁のろ過の途中、最初に出てきた麦汁のみを使用しているために雑味が感じられないのも特徴です。
サントリー
サントリーといえばザ・プレミアム・モルツ。
商品情報には
あふれだす華やかな香りと深いコクが特徴
心地よい後味に磨きをかけ、上品な余韻を感じられるような仕上がり
とあります。
原材料はキリンと同じく、麦芽とホップのみ。
特徴はホップの香りがとても強いこと。
材料にとにかくこだわって作られた、食事の邪魔をしないような仕上がりになっています。
食事の邪魔をしないことは水に近い感触であることを意味し、ビールらしさを感じないとも言われていますが、それが飲みやすいとも、ビールとしては失格だとも、賛否両論が激しいことも特徴の一つとなっています。
サッポロ
サッポロビールは黒ラベル。
より白く美しい泡を実現し、完璧な生ビールへの進化
が黒ラベルのコンセプトとなっています。
コンセプト通り、泡が滑らかでありまろやかな口当たりとなっていることが一番の特徴。
キリンの1番絞りと同じように、味のバランスにも力を入れています。
味の相違点として、1番絞りよりは麦芽の甘味が抑えめなことがあげられ、コクと苦味を整えながら飲みやすい仕上がりに仕立てています。
もう一つの柱はエビスビール。
130年の歴史をもつビールで、コクと泡を追求することで上質に仕上げてきました。
原材料は麦芽とホップのみ。
コクと追求してきたため、ホップの風味と苦味、麦芽のコクをいやというほど味わうことができます。
ゴクゴクのど越しで味わうよりも、一口ずつ確かめながら飲むのに適している味になっています。
オリオン
最後はオリオンビール。
オリオンビールはもともと沖縄の地ビールのような存在だったのですが、5大メーカーといわれるところまで成長しました。
残念ながら、沖縄以外の都道府県ではほとんど飲まれませんが、沖縄では50%以上がオリオンビールです。
アサヒビールと提携していて、沖縄で買えるアサヒビールはオリオンビールが製造し、沖縄県以外にあるオリオンビールはアサヒが製造しています。
オリオンビール、その味の特徴は、爽快な口当たりと泡立ちの良さであり、アサヒスーパードライに似たものを感じます。
アサヒスーパードライをさらにすっきりさせるとオリオンビールになるといった感じです。
しかし、味が薄く、水のように感じるという声もあり、コクはほとんどないようです。
発泡酒とビールの違いって何?!
ビールと間違えて飲んでいる人もいるかもしれませんが、発泡酒とビールは全くの別物。
ビールメーカーごとの味の把握とともに、ビールと発泡酒の判別もできるようになっちゃいましょう。
発泡酒もビールも、基本の原材料は麦芽とホップなのですが、麦芽の使用率によって分けられています。
ビールは麦芽の使用率が50%以上のもの。
また、副原料と呼ばれる、味に変化を加えるための材料を混ぜますが、ビールの場合は副原料に使うことのできる材料が酒税法で定められています。
さらに、ビールに使用する副原料の重量は、麦芽の5%以内であると決められています。
このように、発泡酒とビールでは、ビールのほうがはるかに厳しい基準を満たさなければならず、それに漏れたものが発泡酒と呼ばれる形となっています。
ビールと発泡酒の、基本の味の違いは、発泡酒ではあっさりとした飲みやすい味わいになっている反面、ビールのコクの深さは感じられないことにあります。
麦芽の使用量によって、コクや苦味が決まってくるからですね。
また、発泡酒のほうは制約があまりないので、ビールが苦手だという人も好みの味を見つけやすいという特徴もあります。
【まとめ】ビールの味の違い、わかるようになりたい!
今回は5大ビールメーカーの紹介および、各メーカーのビールの味の特徴を解説してきました。
さらに、発泡酒とビールについても違いに触れました。
ビールと一口に言っても、コクやキレ、メーカーごとの力を入れるポイントにはっきりと違いが見られます。
また、ビールに似て非なるものとして発泡酒が存在します。
発泡酒は、ビールより制約の甘い酒であり、麦芽の使用量が少なく、副原料が多彩でありました。
発泡酒、ビールそれぞれについて、各個人で好みが存在しますが、好みを自覚したうえで、味の違いを解説できると、酒に詳しい人を演じられるかもしれません!
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