世の中には様々な怖い話がありますが、最近流行っているのが「意味がわかると怖い話」ですよね。
以前流行っていた「死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?」(通称「洒落怖」)は長文が多いのが特徴でした。
しかしこの「意味がわかると怖い話」は「洒落怖」よりも短文で如何に「意味がわかったら怖い」話にするかがカギとなります。
そんな「意味がわかると怖い話」もしかしたら自分も作れるかも!?と考えている人多いのではないでしょうか?
では実際に「意味がわかると怖い話」の作り方とコツについてご紹介していきましょう!
Contents
意味がわかると怖い話の作り方―基本編
では意味がわかると怖い話を作っていきましょう!…と言われてもピンときませんよね。
まずは基本として意味がわかると怖い話と、問題の基本の作り方について学んでいきましょう!
「意味がわかると怖い話」について改めて解説
意味がわかると怖い話(意味怖)とは、ぱっと読んだだけでは普通(あるいは意味不明、ちょっと怖い話)の物語であること。
そして結末に向かっていくに従い、内容の本当の意味を知ることで極端な怖い話に感じる話の事を言います。
あくまで間接的な内容として全体を作っておき、文全体からその本当の意味を推理できるようにするのがポイントです。
あまりこだわりすぎると暗号ばかりのもの、こだわりだけで中身の怖さがないものなどができてしまうことに注意しましょう。
「意味がわかると怖い話」の種類
意味がわかると怖い話に仕掛けられるトリックにはいくつかのタイプがあります。
それは同音異義語、縦読み、区切りを変える、回文、裏読み、深読みさせるの6つで、どれも文章を1段階怖くしてくれることを助けてくれます。
これを使ってあらかじめ怖い部分を作っておかないと、意味がわかると怖い話として気がついてもらえないこともあるので注意が必要です。
まずはわかると「納得できる話」を
とはいえ本当に怖い意味がわかると怖い話はごくごく少ないものなので、まずはわかると納得できる話を作ってみましょう。
例えばビデオを仕掛けていった・女が写った・次に帰ってきた自分しか写っていなかった。
これをつなげれば、家の中にまだその女がいる、という意味がわかると怖い話に早変わりします。
ちょっとした怖いことことを当たり前のこととくっつけ、意味がわかると怖い話に一度文にしてみましょう。
いらないところはバンバン消していきます、意味がわかる文を隠してちょっとずつ文章を磨いていくのが大切です。
意味がわかると怖い話を作るコツ―オチは8パターン
意味がわかると怖い話を作るコツとして、8つのオチのパターンを覚えておくという点があります。
基本のオチがわかっていると、オチをいくつか組み合わせたり、アレンジを加えることもできるからです。
また自分が怖いなと思うオチを中心的に練習として作っていくことで、怖さのパターンもつかみやすくなります。
恋愛がこじれたものや異常なまでの愛情
ストーカー系やこじれた恋愛に関するオチ、女性の執着心が強く描かれることが多いですね。
単品ではオチとして弱めなので、他のオチとのあわせ技をすることで恐怖を倍増してくれるオチです。
だって、恋愛がらみで恋人が殺しに来ていた…なんて、怖すぎる以外のなんでもないじゃないですか。
不可思議な現象が起きる
不思議な出来事や不可解な現象が起こるといった落ちで、怖い話にありがちなものです。
ただ意味がわかると怖い話においてはインパクトが弱くなってしまうため、あまりこのオチは見かけません。
リアル追求をしている人には、大げさすぎず小さすぎないインパクトとして使えるオチですね。
幽霊が出る
ホラー映画で効果てきめんとなるオチ、こちらも他のオチと組み合わせて使うことで威力が倍増します。
とはいえビジュアル向けの怖いオチですから、意味がわかると怖い話には唯一不向きのオチと言ってもいいでしょう。
いや、使い方によっては一番怖い話になりうる可能性を秘めているオチとも言えます。
叙述トリック形式を使う
思い込みを使って物語をミスリードする方法です。
あまり怖くないのが難点ですが、初心者には作りやすいですし、ドハマリさせることができれば爽快感は一番です。
コツは最後の最後にどんでん返しの種明かしをすること。
相手を殺しに来た
死ぬという結末も怖いのですが、もっと怖いのは誰かによって殺されてしまうことですよね。
殺人犯や謎の存在が登場人物を殺しに来ていた、と「死んだ」ことを明記しないことで、これから怖いことが起きるという描写になります。
実際に登場人物が死んでしまうよりも後味の悪さに秀でていますので、意味がわかると怖い話でもよく見られるオチです。
作中で登場人物が意味を理解する
作中人物が意味を理解する=読んでいる側も意味を理解するというタイプのオチです。
わかりやすいオチなのでスッキリと話を終えることができます。
また他の人にもついつい話したくなってしまうような軽快さも持ち合わせていますよ。
誰かが(主に語り部が)死ぬ
怖い話の基本ですがドストレートに怖いです、人が死ぬというのは自分も死ぬかもという可能性があるわけで。
人間として生きている以上、避けられない最大の終わりですから、怖くないわけはないんですね。
定番すぎるという難点はあるものの、この定番が通用しているのは時代に関わらず死が怖いものである証拠です。
恐怖の対象が部屋にいる
ようやく帰ってきてホッとしているところに、実は不審者がいたら…リアルでも十分怖いシチュエーションですよね。
この怖さは「意味がわかると怖い話」でも共通です、しかも相手は殺人鬼でもあり幽霊でもあり狂気の恋人でもある。
じわじわと来る恐怖があり、物語づくりにもおすすめのオチです。
基本の起承転結を忘れずに!
忘れてほしくないことが1つあります、それは基本の起承転結を忘れないということです。
どこか1つでも欠けてしまうと物語としての面白さや説明が欠けてしまうため、面白い話にはなりません。
情報が足りないと、その話のなにが怖いのか、理不尽なのか、全くわからないですよね。
できるだけ短い文章のほうが簡潔でいい、という意見は正しいのですが、説明を切りすぎると情報不足に陥ることがあります。
実はちょっとだけ喋りすぎ位が人間日常生活では丁度いいもので、人に情報を伝えるのはとてもむずかしいもの。
このカットの技術と起承転結のバランスがうまく取れるようになると、「意味がわかると怖い話」だけでなく様々な文章に応用できるようになりますよ。
まとめ
「意味がわかると怖い話」を作るときに大事なのは、自分が仕掛けられて納得できるものか、オチの基本に結びつくか、そして起承転結です。
特に自分が仕掛けられて納得いく、面白い引掛けやわかりやすくて単純だけど怖い情報が盛り込まれているかが挙げられます。
「意味がわかると怖い話」の面白いところ(怖いところ?)は、違和感のある物語で人をひきつけ、最後に意味がわかったときの爽快感と恐怖を与えられるところ。
こんなもの気付けるわけ無いじゃん!という意地悪すぎる内容や、暗号を大量に盛り込みすぎる内容では爽快感が薄れてしまいます。
加減を自分で読み返しながらぜひ「意味がわかると怖い話」を作ってみてくださいね!
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