連日ロシアによるウクライナ軍事侵攻が取り沙汰される今日。かつてはロシアとの親交を深める為に日本から秋田犬を贈呈したことがありました。
この記事では、
「プーチン大統領に日本から秋田犬ゆめを贈呈」
「ゆめが行方不明⁉かわいそうという声も」
について詳細にまとめたものになります。行方不明とはちょっと心配になります。是非最後まで読んでみてくださいね!
Contents
愛犬家として知られるプーチン大統領に日本から秋田犬を贈呈
秋田犬ゆめは2012年、「経済や観光でロシアとの交流を深める」きっかけ作りとして愛犬家と知られるプーチン大統領に日本が贈呈しました。そして「ゆめ」という名前はプーチン大統領、自らが命名。日本語では「夢」に由来して名づけられました。
ゆめの性格は人懐っこく、毛色は赤毛、性別はメス。母犬の「優姫」に似てピンと立った耳ときれいに巻いた尻尾が特徴。メスにしては体系は大きめとのこと。
ゆめが行方不明⁉ネット上ではその行方に注目
そんな秋田犬ゆめですが、近年では全く姿をみることがないことからネット上で検索すると「行方不明になった」「かわいそう」「絶望的」などといった心配になるキーワードが浮上してきます。あれからゆめはどうなったのでしょうか。次に贈呈されてからのゆめの行方を追ってみました。
2014年ソチ五輪
2014年に開催されたソチ五輪では、ロシアに訪れた安部元首相がゆめと対面している映像がありました。この時、ゆめは、体つきも大きく成長していました。
2016年12月産経ニュース
2016年12月13日に配信された産経ニュースでは「ゆめが生きていた」と報じられました。12月12日にモスクワのクレムリンで日本メディアによるインタビューが行われたのですが、その時にプーチン大統領はゆめと一緒にメディアの前に現れました。
プーチン大統領の後ろをついてきたゆめは、会場内で大きく吠えるといった映像が流れ当時印象的でした。プーチン大統領曰く「ゆめを見たいと言った為連れてきた」とコメント。この映像をみて安心した人も多かったのではないでしょうか。
大きく吠えるゆめに対して、「興奮して恐がっている。ゆめは私を常に守ろうとしているのだ」とコメントし、警護犬として役目を果たしていることがわかります。
2018年カレンダーの表紙に登場
2018年のプーチン大統領のカレンダーの表紙にゆめが登場しています。
2020年10月の駐日ロシア連邦大使館のツイート
駐日ロシア連邦大使館の2020年10月7日のツイッターでは、プーチン大統領の誕生日に触れ、その際に秋田犬ゆめと一緒に映っている4枚の写真とともに投稿がされています。
このことから、ゆめは行方不明にもなっておらず今も警護犬として活躍していることを意味しているのではないでしょうか。
今日はウラジーミル・プーチン大統領の6️⃣8️⃣回目の誕生日です🇷🇺
🎁他国の首脳からロシア大統領へのプレゼントに、動物が贈られることはよくあります。
🇯🇵2012年、日本の首相からプーチン大統領に、「ゆめ」という名前の秋田犬の子犬がプレゼントされました。🐶 pic.twitter.com/S4wnE4FDXU
— 駐日ロシア連邦大使館 (@RusEmbassyJ) October 7, 2020
かわいそうの意味は?
これは所説あるのですが、一つはロシアといえば、日本人の中にはその政権から「怖い」といった印象をもっている人も多いはず。造語で「おそろしい」と「ロシア」を足して「おそロシア」なんて皮肉めいた言葉もあるくらいですから。こうした背景からプーチン大統領に引き取られるゆめに対して「かわいそう」「かわいそうなことをされないだろうか?」と心配の声からキーワードとして独り立ちしたとも考えられます。
そしてもう一つは、2012年に贈呈される際にメディアに映し出されたゆめの表情が嫌がっているように見えたことから「かわいそう」とつながった説もあります。その画像がこちらです。
だっこされていて、嫌がっているようにみえるだけにもみえますが…。
過去には“いらない”発言も。その背景に隠された日本とロシアの関係
2016年12月のこと。実は、プーチン大統領は秋田犬について「いらない」と言ったことがあったと報道されました。これは日本の官邸が2012年に贈呈したゆめのお婿さんを贈ろうとした際に交渉の結果、プーチン大統領は2匹目となる秋田犬を最終的に断ったというもの。これには理由があるのです。それを説明していきますね。
すでにたくさんの動物を飼っているから
プーチン大統領は2016年12月の時点で、たくさんの動物を飼っていました。中央アジアの国々・ヨルダンからは馬が贈られています。それだけでなく、ロシア国内からプーチン大統領に、トラが贈られたことも。さらにはブルガリア共和国からシェパードを贈られています。これ以上の動物はいらない・飼うことができないと判断した結果、断ったと言われています。
北方領土問題が関係している
プーチン大統領は、日本政府から「ゆめのお婿さんとなる秋田犬を贈る」という話を受けた際、かなり乗り気だったことがわかっています。しかしここで北方領土問題がかかわってくるのです。現在、択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島は実質ロシアが支配。北方領土に関して、日本はロシアに対して返還を求めています。「ゆめのお婿さんとなる2匹目の秋田犬を日本から贈られることで、友好ムードを築きたくない」という思惑があったと推測する人も多い様子。こういった意味合いで断ったともいわれています。
まとめ・ゆめを育てた大館市、ウクライナ軍事侵攻に悲観
以上が
「日本政府からプーチン大統領に秋田犬ゆめを贈呈」
「ゆめが行方不明?かわいそう?ゆめの現在について」
についてまとめたものになります。
秋田犬ゆめを生後3カ月まで育てた大館市の畠山正二さんも現在のウクライナの軍事侵攻についてのインタビューに回答。「どんな理由があろうとも話し合いで解決すべき。強引なやり方でこのような事態を起こしていて情けない」とコメントしました。さらに「ゆめもこのようなことを望んでいないはず。これ以上被害が広がらない為にもやめてほしい」と訴えかけています。
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