何度見ても胸熱なクロロvsヒソカ戦。
幻影旅団団長のクロロと、戦闘狂のサイコパスなヒソカが念能力を駆使したこの一戦は読者待望の戦いであり、念能力の利用が優れているため一度読んだだけではちんぷんかんぷんだという戦いでもありました。
そこで、クロロvsヒソカを徹底的に考察し、誰にでも理解できるように分かりやすく解説していきます。
※作中のネタバレが含まれますので、内容を知りたくないという方はブラウザバックしてください。
Contents
幻影旅団団長 クロロがヒソカ戦にて使った念能力は?
クロロvsヒソカ戦の流れを咀嚼するにあたり、把握しておきたいのがクロロがこの戦いで使用した念能力です。
そこでまず、使用した念能力の効果と使用時の制限について一覧にして紹介します。
盗賊の極意[スキルハンター]
他人の念能力を奪い取り、自分のものとして使用することができる能力。
実体化した本【盗賊の極意】に奪った念能力は取り込まれるため、右手で【盗賊の極意】を開いて持ち、使いたい能力のページを開くことで使用可能になります。
栞のテーマ[ダブルフェイス]
盗賊の極意(ダブルフェイス)では、一度に1つの念能力しか使えませんでしたが、栞のテーマ(ダブルフェイス)を獲得したことにより本を閉じた状態でも能力を使えるようになりました。
【盗賊の極意】に具現化した栞を挟むことを使用条件として、そのページの能力を本を閉じた状態で使うことができるようになります。
神の左手悪魔の右手[ギャラリーフェイク]
複製する能力。
人間に対してこの能力を使用することで、人形を作成することになります。
使用時には、両手をつかうことが制限として課されます。
携帯する他人の運命[ブラックボイス]
対象に向けてアンテナを刺しこむと、対象はクロロの思うがままに動くことになる能力。
人間にアンテナを刺しても操れるために、ヒソカ戦にて勝負を一発で決められる、ヒソカへの絶対的アドバンテージとなりました。
人間の証明[オーダースタンプ]
人形に念能力により実体化した印鑑を押すことで、人形の操作をできる能力。
人間をコピーしたことによる人形を操ることも可能です。
ブラックボイスと比較すると、一度に操作できる対象数が莫大ですが、代わりに複雑な命令は下せないという制限があります。
人形の首を切ることで、操り状態は終了します。
番いの破壊者[サンアンドムーン]
左手でプラス(太陽)、右手でマイナス(月)の刻印を押し、プラスとマイナスが合致することで爆発する能力。
一度刻印されてしまうと、クロロが【盗賊の極意】を閉じても、栞を外しても刻印は消えません。
また刻印された対象が念能力により作られたものであった場合、念能力を解除しても対象は消えません。
爆発することが刻印の消える唯一の条件となります。
転校生[コンバートハンズ]
他者に触ることで能力が発動され、右手・左手・両手で触ることでそれぞれ違う効果が出ます。
右手で触った場合:接触対象がクロロの姿に変わる。
左手で触った場合:クロロが接触対象の姿に変わる。
両手で触った場合:接触対象とクロロの姿が逆転する。
ヒソカと戦うにあたり、クロロは右手で能力を使っています。
【ネタバレ御免】ヒソカ戦を徹底考察&超絶分かりやすく解説!
クロロの戦略とはいったい何だった?!
まず、クロロの戦略を理解することで戦いの流れを理解しましょう。
【盗賊の極意】を右手に装備、ブラックボイスのページを開き、左手もブラックボイスに費やします。
2人の観客を操作し、ヒソカへとけしかけることで次の行動の時間稼ぎにしました。
クロロは観客席に紛れ込み、ダブルフェイスを使用することで両手を空けました。
そしてギャラリーフェイクにより観客の人形を大量生産し、次いで服装を着替えます。
作ったコピー人形が解除されないように、栞をギャラリーフェイクのページに挟みながら、再び【盗賊の極意】を持ちながら、今度はサンアンドムーンのページを開きました。
右手は【盗賊の極意】、左手はサンアンドムーンのプラス(太陽)の刻印の状態で、作った多量のコピー人形にプラス(太陽)の刻印を施していきます。
サンアンドムーンによりプラス(太陽)の刻印をされた人形は、ギャラリーフェイクを解除しても消えてしまわないためクロロはギャラリーフェイクの発動を終わらせ、栞をサンアンドムーンのページに移します。
続いて【盗賊の極意】のページをオーダースタンプにし、人形にオーダースタンプを仕掛け、「ヒソカを壊せ」の命令を出します。
コピー人形たちはヒソカへと殺到し、クロロも多数の人形に紛れる形で攻撃を仕掛けます。
ヒソカは対応しながら、切り落としたコピー人形の首を武器として利用しました。
そこで、クロロは武器として使われている人形の胴体にサンアンドムーンのプラスの刻印を付けておきます。
ひっそり伏線を張りながら、再びクロロは観客席に紛れ込みます。
ヒソカの応戦は、コピー人形の首を切りながら、一体のみ残すものでした。
ヒソカはオーダースタンプの押された人形が残って入れはオーダースタンプを解除するかしないか、考慮が必要になると思ったからです。
ここでクロロはオーダースタンプを解除し、コピー人形の襲撃は収まりました。
次に、右手を空けて、栞をコンバートハンズに挟みます。
両手でコンバートハンズを使える形にし、観客に右手で触れることで偽物のクロロを作り出しました。
その後、【盗賊の極意】を開きページをブラックボイスに固定しつつ、栞をコンバートハンズに挟みます。
こうすることで、ブラックボイスにより偽物クロロを操れるようにしました。
偽物クロロを操りヒソカと対峙させ、時間稼ぎさせるためでした。
事実、ヒソカは偽物クロロが偽物と気づかず、倒しコンバートハンズが解除されたときに偽物とわかりました。
クロロの次なる手は、コピー人形にマイナス(月)の刻印を施すことで、自爆可能な人形を完成させることです。
【盗賊の極意】は閉じ、栞をサンアンドムーンに挟むことで、右手を空け、コピー人形と、これからブラックボイスで操る予定の観客たちにマイナス(月)の刻印をしました。
刻印終了したら、【盗賊の極意】を開き、ページをブラックボイスに、栞をオーダースタンプに設定。
自爆が可能になったコピー人形にヒソカを壊す命令を再び出します。
時を同じくして、ブラックボイスにて観客を操りヒソカが利用している生首の胴体へと向かわせます。
プラス(太陽)とマイナス(月)の刻印が合わさった時、個体すべてが爆発することを利用するためでした。
クロロの狙い通り、胴体にはプラス(太陽)の刻印が為され、向かった観客にはマイナス(月)の刻印が為されていたため刻印が合わさり、胴体、観客、ヒソカの持つ生首が爆発しました。
これによりヒソカの右手が傷つけられます。
さらに、クロロがけしかけた自爆可能な人形に、新たな命令として「ヒソカの近くで自爆すること」を下します。
死後強まる念をあらかじめかけておいたヒソカは、蘇ることとなるのですが、この攻撃によりヒソカは息の根を止められ、クロロがヒソカを打ち負かす結果となりました。
ヒソカの敗因&誤解
サンアンドムーンの能力に対する間違った認識
サンアンドムーンは、一度にプラス(太陽)とマイナス(月)の刻印を施さずに、片手ずつ刻印することができます。
つまり、片手がふさがっていても能力発動ができます。
さらに、刻印を合わせ爆発させる際、刻印部分が爆発するのではなく、刻印の施された個体全体が爆発するため、ヒソカが使っていた人形の首も爆発してしまいました。
つまり、サンアンドムーンに対する間違った認識が勝敗に響きました。
【まとめ】クロロvsヒソカ戦を徹底考察!
クロロとヒソカの戦いについて、クロロが取った方法を説明することにより分かりやすく解説してきましたが、理解することはできたでしょうか。
クロロもヒソカも、戦略的に戦っていたため、数回読んだだけではなかなか理解に苦しむ能力の使い方をしていました。
この記事を読み、また何度も作品を読み返すことでクロロの緻密な能力の使い方の理解と、ヒソカの対策、敗因について完璧にできるようになると嬉しいです。
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