誰もが知っているほど浸透している藤子・F・不二雄が作者のコミック・アニメのドラえもん。
今ではコミックが12言語・17か国で読まれ、アニメ放送は55か国で観られていて50年の間、世界のファンに愛されています。
そのドラえもんには最終回がいくつかありストーリーがなかなかショッキングだったりするんですが、のび太は植物人間で死刑になる?など謎の都市伝説を掘り下げてみたいと思います!
Contents
ドラえもん最終回はいくつあるのか
小学館の学年毎に発売していた月刊誌に連載されていましたが、その年の学年毎なので次の学年では引き継がれないのと当初小学4年生までの連載で引き続き読めなくなるため最終回にしていたのがこれから紹介するものです。
ドラえもん ミライへ帰る
小学四年生 1971年3月号掲載
のび太がいつもと同じように夜寝ていたら物音がし騒がしくなって目を開けて見てみると、たくさんの人が壁をすり抜けて行き交い消えてはまた現れ壁をすり抜けていく。
その日は一時的にドラえもんが未来に帰っていて翌日戻ってきたものの、どうしてか元気が全くなくボーっとしているようだった。
昨夜の出来事をドラえもんに話そうとしたらママに呼ばれ、「壁に落書きしたでしょ!」と叱られてしまう。
自分はやっていないことを話しますがそこへパパが来て「そういえば何だか最近よく物がなくなるな~」と3人で顔を見合わせ、3人の様子を見たドラえもんが「とうとうこのあたりでも現れたか…」と肩を落としながらつぶやいた。
のび太が自分の部屋でどら焼きを食べていてもドラえもんは全然食べようとしない。
声をかけても心ここにあらずのようで不思議に思っていると、いきなりまた人が壁をすり抜けてドカドカ現れた。
一番前の男が名刺を差し出し、未来世界の観光会社ガイドをやっていて未来世界の時間観光ツアー客を案内しているのだと説明する。
ドラえもんは時間旅行の規則を出し、行った先の住民に気付かれないようにするのがルールだと怒りますが「それではもうお客が満足しなくなったと」言ってきかない。
その一行はのび太の持ち物やパパの入浴を覗いたり壁に記念の落書きをしたり、ママが洗濯していたシャツを珍しい繊維だから買い取ろうとするなどやりたい放題。
のび一家は怒り心頭だが壁をもすり抜けてしまう相手を捕まえることが出来ないめどうにもならない。
そこへ更に銃を持った男が来て、ここが気に入ったから下宿すると言う。
男は殺し屋ジャックで未来世界から来た逃亡中の凶悪犯。
銃を突きつけ、のび家を案内させのび一家とツアー客たちが騒然とするがそこにタイムパトロールが駆けつけて殺し屋ジャックは撃たれて連行される。
問題が去り、のび太が時間観光旅行なんて迷惑だと思っているとセワシが現れる。
未来からの旅行客がマナーが悪すぎて迷惑をかけないように時間旅行規制法が作られ、過去に行くことが禁止となったことをドラえもんは知っていたのが元気がなかった理由だった。
当然ドラえもんは帰らなくてはいけないが、のび太は必死に止める。
「のび太くんなら一人でやっていける、ダイジョウブ」と言ったドラえもんも、のび太くんと別れたくないと泣いてしまいます。
しかし、セワシに連れられ未来に帰っていきました。
今まで机の引き出しがタイムマシンの出入り口でしたがただの引き出しに戻り、「僕は引き出しを開ける度、ドラえもんを思い出すんです」と。
ドラえもんがいなくなっちゃう⁈
小学四年生 1972年3月号掲載
自転車に乗れないのに友達と自転車で遊ぶ約束をしてしまったのび太。
ドラえもんに乗れるようになる道具を出してとせがむが突き放され「そんなこと言ってる間に練習したら?i」とそう言うドラえもんに驚いたが慌てて外へ。
実はのび太があまりにも自分に甘え切っているのを心配し自立出来るようにと未来へ帰ろうと思っていたが踏み切れずセワシに相談し、「ドラえもんが故障してしまった」とウソをついて帰ることに。
のび太はそれを信じ「居なくなるのは困るけど、ドラえもんのため我慢するから気にせず帰って欲しい」と。
ドラえもんは感動し、思わず本当のことを話すがそれでものび太はそのことを受け入れ未来へ帰るドラえもんを見送ります。
それからのび太は一人で自転車の練習をし続け、転んでも起き上がって頑張る姿をタイムテレビでドラえもんとセワシは一緒に見守っていました。
本当の最終回
ここまでの最終回は小学館 小学〇年生での最終回でしたが、「さようならドラえもん」は藤子Fご自身による正式な最終回として描いたエピソードになります。
さようならドラえもん
小学三年生 1974年3月号掲載・てんとう虫コミックス6巻掲載
ある日またジャイアンにいじめられて帰ってきたのび太はケンカに勝てる道具が欲しいとドラえもんにせがむが突っぱねられ、いつもと違う様子にのび太が問い詰めると「未来に帰らないといけない」と言う。
びっくりしたのび太はすがって引き止めるがママからは「ドラちゃんにも都合があるんだからわがままいわないの」となだめられて、パパからは「誰かに頼ってばかりじゃ自立出来ない」と咤され考え悩んだ後、ようやく受け入れることに。
最後の夜となったが2人は眠れず夜の散歩に出ました。
途中で別れたのび太は夜寝ぼけて徘徊してしまうジャイアンに出くわし、からかってケンカになり何回も殴られますが「僕がしっかりしなきゃドラえもんが安心して未来へ帰れないんだ!」と必死にジャイアンに食らいついてボロボロになるまでやめませんでした。
そしてついに、ジャイアンが負けを認めました。
飛んできたドラえもんにそのことを報告し、介抱されながらもう自分は大丈夫だから帰っていいよと意識が遠くなりながら何度も繰り返すのび太。
号泣しながら聞いていたドラえもんは、のび太がそのまま寝ている間に帰っていった。
朝目覚めるとドラえもんの姿はなく、机の引き出しを見つめ寂しさを噛みしめていた。
帰ってきたドラえもん
小学四年生 1974年4月号掲載・てんとう虫コミックス7巻収録
もう二度と戻って来ることが出来ないドラえもんを見送ってすっかり心に穴が開いた状態でいたのび太。
毎日ただやり過ごす日々にママから「元気出して」と励まされ、区切りをつける決意をします。
奮起して外へ出ましたがスネ夫に騙され犬に追い掛け回される目に。
やっと逃げたところに今度はジャイアンが血相を変えてやってきて、居ないはずのドラえもんを見たと言い出しました。
それを信じたのび太はドラえもんが帰ってきたと喜んでいたらその日はナント4月1日。
騙され笑いものにされてしまい家に帰り部屋で泣いていたのび太がふと思い出しました。
ドラえもんが「僕が帰った後にどうしても我慢出来ない時があったらこれを開けて」と置いていった箱のこと。
ドラえもんの形になっているこの箱はその時の、のび太の必要なもの1つだけ出るという。
箱から出てきた薬を飲んで話すとその逆のことが起こり話したことはすべてウソになるというものだった。
早速スネ夫とジャイアンに仕返しで「今日はいい天気だ」と言いどしゃ降りの大雨を降らせ、「激しい雨が降ってきた」と日照りにしたり。
でも実際ドラえもんは居ない寂しさを感じていました。
ママから「ドラちゃん居たの?」と聞かれ「ドラえもんはもう帰って来ないんだから」とつぶやき部屋に戻ると、そこには会えないはずのドラえもんが。
「ドラえもんはもう帰って来ないんだから」とつぶやいたのが薬の効果で逆になり、ドラえもんと会えるという結果に。
2人は抱き合い泣いて「嬉しくない、またずーっと一緒に暮らさない」と言って再会を喜びました。
アニメでの最終回
≪第1作≫
1973年 日本テレビでのテレビアニメ版放送の第1作
2クール(26週)で52話完結のため最終回が描かれました。
さようならドラえもんの巻
973年9月30日放送(日本テレビ)
自転車に乗ってしずかちゃんとサイクリングの約束をしましたがのび太は自転車に乗れません。
ドラえもんに道具をねだったものの、冷たくあしらい道具は出しませんでした。
それはドラえもんが自分に頼りすぎるあまり、のび太くんが自立出来ないことが心配になりセワシに相談し未来へ帰ろうと思っていました。
でもなかなかそのことを言い出せず、ガチャ子の協力のもと「ドラえもんの調子が悪い」という理由で帰ることをのび太に打ち明けるが泣き出してしまいます。
しかし「ドラえもんが治るなら我慢する」という言葉に感動したドラえもんは本当のことを話し、のび太はそれでも受け入れ皆で送別会を開きいつかまた会えると再会を誓い別れました。
未来ではドラえもんとセワシ2人、タイムテレビで自転車を練習しているのび太を温かく見守っています。
45年後…
≪第2作第1期≫
アニメ第2作第1期 通常放送での最終回に「45年後…」と翌週に「ドラえもんに休日を?!」が放送されています。
2005年3月11日放送
小学六年生 1985年9月号掲載・コロコロコミック 1986年6月号再録・小学六年生 1989年3月号・1991年3月にも再録
『ぼく、ドラえもん』の付録冊子最終巻最後に入っている話。
45年後の56~57歳の、のび太が登場し最後は過去の自分にエールを送るシーンが。
ドラえもんに休日を
2005年3月18日放送
特別番組 『ドラえもん オールキャラ夢の大集合スペシャル』で放送
アニメ第2作第1期での最後の放送
原作はコミックス35巻同タイトルの話で、前にもアニメ化されています。
のび太が1日だけドラえもんに休みをプレゼント。
もしものため、呼びつけブザーを預けミィちゃんとのデートへ出かけていきました。
原作や前の放送だとドラえもんを気遣い、不良に囲まれて危うくなっても呼びつけブザーを敢えて壊しドラえもんに助けを求めず自分で危機を乗り越えようとする話です。
呼びつけブザーを壊しドラえもんに頼らないでいる姿を見ていたスネ夫・ジャイアンは一緒に立ち向かいます。
2005年放送では前半は変わませんが後半で、のび太が誤って呼びつけブザーを押してドラえもんを呼び戻してしまう結果に。
せっかくのデートが台無しになったと怒って未来に帰ったことから、セワシ・ドラミ・ミニドラなどが登場するオリジナルになっています。
都市伝説 のび太植物人間で死刑説って?
これは1986年に子供たちの間でウワサとなり、ドラえもんの存在については事故にあって植物人間になったのび太の夢の中での空想のものだったという内容ですが、問い合わせが殺到し事態を収束するため作者が「ドラえもんでそんな不幸な終わり方はしない」とコメントを発表。
作者が入院していたこともありこのようなウワサに至ったようです。
のび太植物人間
この説には、ある日事故にあい植物人間になったのび太のことをおぶってどこでもドアで天国へ連れて行くという話。
のび太は実は心身障害でドラえもんは彼の妄想だったという話もありますが、これらは本当のものではありません。
ドラえもん開発者はのび太だった?
これはドラえもんのファン個人の自作の最終回としてオリジナルの内容が出回って広まったと言われています。
ドラえもんがある日急に動かなくなり未来世界のドラミを呼び、調べてみたところバッテリーが切れていたとわかりました。
のび太は交換してもらおうとしますが通常ネコ型ロボットは耳にバックアップ用記憶メモリーがありますがドラえもんの場合、耳が無くなっているためこのまま交換すると今までの記憶が消えてしまうという。
しかも訳あってドラえもんは超重要機密事項のためどうすることも出来ない状態になってしまい
のび太は悩んだ挙句、押し入れにひとまずドラえもんをしまって周りには未来世界に帰ったことにしました。
でも、ドラえもんが居ない日々に耐えられず超猛勉強をしトップクラスのロボット工学者へと成長。
工学者となってしずかと結婚し、努力を重ね記憶メモリーを維持したまま修理完了したドラえもんのスイッチを、しずかの目の前で入れます。
いつもと同じく「のび太くん、宿題は終わったの?」と第一声。
ドラえもんの開発者が謎だったのはのび太が開発者だったからだと。
まとめ
今回ここまでご紹介してきましたが皆さんいかがでしたか?
不幸な展開もありましたが、世界中様々な地域で愛され人気のドラえもんなだけにこのようなウワサや二次創作なども出てくるのでしょう。
でも、やはり悲しい終わり方は切ないので明るい方が勇気がわきますね!
ドラえもんの道具に頼らないのび太の姿勢は見習いたいです。
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