天空の城ラピュタといえば、「バルス!!」が連想されますね。
Twitterなどでは、放送に合わせてバルスとつぶやくバルス祭りが毎回起きたりと、飽きることなく呪文が楽しまれています。
実はラピュタの中ではバルス以外にも呪文がいくつか出てくるのです。
また、準備稿にはあるものの映画内には現れない呪文も存在しています。
そして呪文それぞれに都市伝説やトリビアが含まれているのです。
そこで、この記事では、ラピュタに出てくる呪文一覧と、それぞれについてのちょっとした知識を解説していきます。
Contents
天空の城ラピュタに出てくる呪文と都市伝説・トリビア一覧!
バルス
言わずと知れたラピュタの呪文は「バルス!」
映画の後半、シータとパズーが飛行石を握りしめて声を合わせて「バルス」と唱えるシーンはラピュタにおける代表シーンといっても過言ではないでしょう。
日本の夏の風物詩やね。#バルス#バルス祭り #天空の城ラピュタ pic.twitter.com/jwZHhiGdyC
— 侑斗(ゆうと) (@yuto1121) August 30, 2019
このバルスという呪文はラピュタ語で「閉じよ」を意味しています。
同時にラピュタの崩壊を意味する滅びの言葉です。
この呪文はトルコ語の単語「バルシュ」という、平和を意味する言葉からとられてきたのではないかという説がありますが、それは間違いで元ネタははっきりしています。
諸星大二郎氏が描いた漫画「マッドメン」からバルスは思いつかれました。
マッドメンにも「バルス」という言葉が出てきており、飛行機の呼び名として使われており、かつ原住民の言葉ではハトを表す言葉です。
そして、外から隔絶された楽園からの終焉への、鍵となる重要な言葉として使われています。
天空の城ラピュタを描いた宮崎駿先生は、このマッドメンが大好きであるためラピュタを描く際に大きく影響を受けました。
ちなみに、他の呪文はどれも長いのに、バルスの呪文だけ短いためいくつかの理由が考えられています。
その1つ目は、形作ることに対しては労力がいるが崩壊は一瞬であるという概念を取り込んだのだという意見です。
他には、実はシータが前半部分の呪文を唱えていてバルスは最後の単語に過ぎなかったという考えがあります。
リーテ・ラトバリタ・ウルスアリアロス・バル・ネトリール
少し長いこの呪文は、シータが幼少期におばあちゃんから受け継いだおまじないです。
おばあちゃんからは困ったときのおまじないと教わりました。
呪文の意味は「我を助けよ。光よよみがえれ」
困ったときのおまじないでしたが、実際にこの言葉を唱えたことで飛行石がラピュタの位置を表示したり、ロボット兵が動き出す現象が起きました。
他にも、失せもの探しや治癒の力を持っているようで、各方面の助けとなります。
ちなみにロボット兵が動き出したことも、どこかが壊れていたロボット兵を治したと解釈することができ、治癒が可能であるということに対して納得がいきます。
また同様に、失せもの探しに関しても、ラピュタの位置を示したことと関係していそうです。
ラピュタ語の単語である「バル」はよみがえるという意味を示し、「ス」が否定の意味です。
2つの呪文にはどちらにも「バル」があり、バルスは「よみがえるな」になるため「閉じよ」という意味に発達したと考えられます。
レジアチオ・ルント・リッナ
この呪文は映画の中では出てきません。
そのため使用場面ははっきりしませんが、呪文の意味は「ものみな鎮まれ」です。
物や人を鎮静させるため、ロボット兵の動きをおさめることに使われる予定だったのでしょうか。
シス・テアル・ロト・リーフェリン
こちらの呪文も映画には登場しません。
意味は「失せしもの汝、姿を現せ」であり、龍の巣へと突入するとき、周りの雲を晴らすために使われる予定だったそうです。
映画に登場しない呪文ですが、意味はしっかり練られているため、シータが格好良く唱えるシーンをぜひとも見てみたかったですね。
【まとめ】ラピュタの呪文一覧
これまでラピュタに出てきた呪文と、準備稿にのみ現れた呪文についてまとめ、それぞれのトリビアもご紹介してきました。
ただの単語ではなく、何かしらの由来や意味が込められた呪文であることが分かりました。
また、ラピュタ語の文法があったりとラピュタ語がとても考えられていることも分かりました。
ぜひともラピュタを見る際には、映画に登場しなかった呪文もシーンに合わせて唱えてみてください。
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