2012年から放送されたTVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」は、荒木飛呂彦さんによりかかれた同名の漫画を原作とするアニメですが、アニメ製作者に原作のファンそろっており、主題歌にも並々ならぬ熱が注がれているのです!
アニメは原作1部・2部を描いた1stシーズン、3部を描いた2ndシーズン、4部を描いた3rdシーズン、そして5部を描いた4thシーズンが放送されました。
このそれぞれに、ジョジョ作品のテーマである人間賛歌と、各部ごとの登場人物や背景をふんだんに盛り込んだ主題歌が用意されています。
そこで今回はアニメの主題歌集としてオープニングテーマ一覧をご用意しました。
さらに、それぞれのシーズン・回ごとの、アニメオープニングムービーも力作であり、本編に関わる効果音や、オープニングムービーに出てくるキャラなどひとつひとつの要素に意味が込められています。
これらについてのちょっとした知識もご紹介していきます。
名曲ぞろいの一覧はとても壮観ですので、ぜひともまとめてチェックしてみてください!
ネタバレが入ることがありますのでご注意ください。
Contents
【ジョジョの主題歌集】オープニングテーマまとめ!
1部 ファントムブラッド編
ジョジョ~その血の運命~
作詞:藤林聖子
作曲:田中公平
編曲:大谷幸
歌:富永TOMMY弘明
この歌を歌ったのは、普段はロックに近い音楽分野で活躍している富永TOMMY弘明さんです。
彼の力強い歌声が、1部のファントムブラッドの内容である、ジョースター家の若者2人の因縁と、のちに続くジョースター家の数奇な運命を、そのまま褒め上げるような歌詞ととてもマッチしています。
さらに歌詞中に「その血の運命 ジョジョ」と何度も繰り返し出てくる、最近のアニメソングとしてはあまり見ないド直球な歌詞構成が、情熱をもって襲ってきます。
作曲者の田中公平さんが一番気に入ったのはダサかっこいいこと、私なりに出した解答がこの曲、と称すほどの力作はジョジョファン、アニメファンを夢中にしました。
2部 戦闘潮流編
BLOODYSTREAM
作詞:こだまさおり
作曲/編曲:大森俊之
歌:Coda(小田和奏)
2期オープニング曲もまた、歌詞にストーリー内容を思い起こさせるような言葉が組み込まれていました。
例えば、主人公のジョジョの宿敵である柱の男について、歌詞中に「目覚めるその柱たち」や「血脈に刻まれた因縁」といった表現が出てきます。
また、一族や友達への友情も歌詞中に描かれ、3部へのつながりをにおわせる内容となっています。
ジョジョ~その血の運命~よりもクールな印象を与える、ファンがジョジョの世界観に浸るためにあるといっても過言でない曲。
3部 スターダストクルセイダース編
・STAND PROUD(前半オープニング)
作詞:藤林聖子
作曲:若林タカツグ
編曲:ZENTA
歌:橋本仁
作詞者は1部オープニング曲を作詞した藤林聖子さん、歌うのは仮面ライダークウガのエンディング曲でデビューした橋本仁さんと、ファンからの期待が高い作品となりましたが、見事にハードルは飛び越えられていました。
この曲は3部主人公の空条承太郎をイメージして書かれ、ロック調の作品であり、熱い歌声とドラムの迫力、さらにリズムギターが合わさってかっこいいと屈指の評判となっています。
さらに、アニメのオープニングで使われる1分強の間に、オープニングビデオには、キャラクターのイメージを表した作画が紛れ込んでいたり、スタッフロールが一瞬別の文字に変わったりとファンの喜ぶ仕掛けが次々と現れる仕様となっていました。
・ジョジョ その血の記憶~end of THE WORLD~(後半オープニング)
作詞:藤林聖子 作曲:田中公平
編曲:田中公平・村瀬恭久
歌:JO☆STARS ~TOMMY, Coda, JIN~
(富永TOMMY弘明・Coda・橋本仁)
スターダストクルセイダース エジプト編のストーリーを飾る曲がこの曲。
ボーカルが3人になっており、それぞれ個性の際立った歌声により迫力をかもしだす曲となっています。
このエジプト編では、1部から続いてきた因縁の戦いに決着がつくため、1部から3部のオープニングを歌ってきた3人のボーカルが歌い手になることが、ふさわしいと評価されています。
この曲にも、歌詞中にキャラクターとストーリを思い出させるような、「終着の地」や「宿命のラストページ」といった言葉がふんだんに見られ、曲を聴くだけで胸が熱くなること間違いなし!
また、賛否両論あるものの、歌詞中にオラオラオラと連呼する部分があり、人によってはこれがなくては、というほどのはまりよう。
4部 ダイヤモンドは砕けない編
・Crazy Noisy Bizarre Town
作詞:こだまさおり
作曲:小田和奏
編曲:MACARONI☆
歌:THE DU
(城田純・和田泰右・Jeity)
4部の舞台は日本のS市杜王町。
さらに4部のテーマは街を描く、街を作るということであり、日常の不安や世紀末の不安を描いた身近な作品であるために、これまでとは違った軽い感じの曲となりました。
1部から3部にどっぷりはまった視聴者は、初めは多くが戸惑いや落胆を感じたみたいですが、聞きこんでいくうちに4部らしいなあと思えてきます。
・Crazy Noisy Bizarre Town 〜EDM arrange Ver.〜
作詞:こだまさおり 作曲:小田和奏 編曲:田中義人 歌:THE DU(城田純・和田泰右・Jeity)
・chase
作詞/作曲:ホシノタツ
編曲/歌:batta
曲の題名通り、杜王町に潜む影を追っていような、熱く激しいロックな曲となっており、前オープニングに続いて緩い曲が来ると思っていた視聴者を驚かせました。
疾走感に満ち溢れ、日常に紛れ込んだ不安と戦っていく覚悟が感じられるとともに、今後の成長を期待させるような構成となっていることが特徴で、オープニングビデオにもそれが現れています。
・Great Days
作詞:エンドケイプ
作曲/編曲:菅野祐悟
歌:青木カレン・ハセガワダイスケ
作中の年代である1990年代を想起させる歌詞がちりばめられ、かつ「自分乗り越えつかみ取れ未来」といった歌詞はストーリーにとてもマッチしています。
4部を好きな人ほど、ダイヤモンドは砕けない編をよく見た人ほど、曲を聴くだけで感動や問題の解決したさわやかな気分を味わうことができます。
また、オープニング用に短くなった曲中にも、曲の最後の転調部分がしっかりと使われており、その贅沢さに歓喜に沸き上がりました。
5部 黄金の風編
・Fighting Gold
作詞:及川眠子
作曲/編曲:大森俊之
歌:Coda
演奏:DuelJewel
作品の舞台は2001年のイタリアであり、主人公の15歳のジョジョがギャング団に入り、ギャングスターになりあがる様子と仲間との逃避行を描いた、集団劇。
年若い主人公が困難に立ち向かうイメージが良く表された曲構成であり、さらにCodaさんの歌い方も若さゆえの危うさがよく表されています。
さらにこの曲にも、ストーリーのキーワードが潜んでおり、歌詞中に出てくる「運命の石」は黄金の風「眠れる奴隷」に登場するローリングストーンズを想起させ、「祈るよりも求められるのは前へと進む心」はジョジョが定義する「暗闇の荒野に道を切り開くこと」という覚悟を想起させます。
また、「ファイティンゴー」のシャウトが頭に残る、何度も聞きたい曲です。
・裏切り者のレクイエム
作詞:藤林聖子
作曲/編曲:菅野祐悟
歌:ハセガワダイスケ
作詞者は1部のオープニングテーマを書き上げた藤林聖子さんであり、アニメストーリーに特に寄り添った曲になりました。
ギャング団のボスを裏切り、逃げの一手となったジョジョ達ですが、死ぬことを恐れずに、自らの道を切り開いていくストーリーの通りの歌詞となっていて、それは「裏切者にはレクイエムを」や「革命起こせ」といったようにキーワードでちりばめられています。
アニメオープニングムービーにまつわるちょっとした知識・ネタをご紹介!!
続いて、アニメオープニングにて流れる映像についてのちょっとした知識をご紹介していきます。
まず、1部のオープニング:ジョジョ~その血の運命~の映像では、曲の開始数秒で、6部→5部→4部→3部→2部→1部の順番に、各部の主人公たちが登場します。
等倍では負いきれないほどのスピードですが、これから始まる壮大な冒険を表現しているのです。
また、主人公のジョナサンが階段にたたずむシーンがありますが、対して第3部の主人公 空条承太郎がオープニングにて階段を登り切ります。
これはジョナサンのときに始まったDIOの宿命を、承太郎が決着をつけるということを表しています。
次に、2部のオープニング:BLOODY STREAMとともに流れる映像について。
途中、オープニングアニメーション担当が「神風動画」なのですが、映像の中のキャラが砂嵐を巻き起こす必殺技を繰り出しているときだけ、字幕が「神嵐動画」に変化します。
この字幕の変化はジョジョのオープニングムービーではたびたび起こる出来事で、例えば3部でも、「神風動画」は一瞬「オラオラ動画」に変化。
「ディレクター」は一瞬「ディレロレロ」に変わってしまいます。
そして第3部のオープニングのアニメーションでもいくつかの小ネタが仕込まれています。
まずタイトルの周りに5つの星。
これは3部の主な人物である承太郎・ジョセフ・アブドゥル・花京院・ポルナレフを表しています。
しかしこの星が流れていく最中、新たに1つ星が合流。
それと同時に「ワオーーーーーン」の雄たけび効果音が。
犬であっても第3部の仲間だと主張していますね。
また、砂漠を横断しているようなシルエットが途中で現れますが、ポルナレフのみラクダではなく亀にのっています。
ポルナレフが亀になるという製作側からの壮大なネタバレでしょうか。
アニメーション上で、キャラがスタンドを発動させたときの演出も粋だと話題になりました。
なんといっても視聴者を驚かせたことが、キャラがスタンド「the WORLD」を発動させたら、能力「時を止める」ことが発動したように音楽が9秒止まってしまったことです。
似たようなことは4部のオープニングアニメーションでも起こり、4部ではスタンド「バイツァ・ダスト」が時間を巻き戻すため、逆再生の映像が流れました。
3部のアニメーションにはまだネタがあり、キャラが総勢並ぶ場面があります。
ここで、右側には死亡してしまう者たちが並び、左側には生存する者たちが並びます。
そして承太郎は、DIO戦で心臓が止まり、仮死状態になるため中央に配置。
製作がキャラの運命を地味にネタバレしているのが、展開を知っている人達にとっては面白いところです。
そして最後に、オープニングの曲名「ジョジョ その血の記憶~end of THE WORLD~」が字幕で現れますが、歌詞の「その血の運命」という部分で「記憶」が「運命」に変化という面白い仕掛けも忘れてはなりませんね。
第4部でも、もちろん小細工は仕掛けられています。
他のキャラが後ろを向く中、承太郎だけが前を向いています。
承太郎のみ時を操る能力であるためと考えられていますが、さらにこのときの歌詞が「時を超えて」であるのもまたゾクゾクするところですね。
最後に第5部の小ネタやちょっとした知識をご紹介していきます。
仲間たちが踏み出していく中、一人歩き出せない足。
主人公グループのひとり、フーゴの足であり、その理由はギャングのボスを裏切り、純粋に主人公たちと目的をともにすることをしていないから。
他には、主人公 ジョルノの姿に関する小ネタがあります。
ジョルノはジョースター家の血を引きながらDIOの息子であり、そのためアニメーションに出てくるジョルノの後ろ姿はDIOそっくりに。
つながりを忘れさせないような構成になっていました。
【まとめ】ジョジョの奇妙な冒険 オープニングテーマ一覧
アニメシーズン1期から4期まで、原作からすると1部から5部までのすべての主題歌について解説してきました。
どの曲も作詞者、作曲者、歌手や演奏者が全力を込めて作り上げた名作です。
そのため、アニメのストーリーに寄り添った曲となっており、それぞれお気に入りの曲もあるのではないでしょうか。
また、ジョジョのオープニングビデオには、登場人物が登場したり、製作者による細かいネタが挟まれていたりと、本編の前からとても楽しめる構成となっています。
これを機に、一度全主題歌を聞き直すと、それぞれの部によって違いを感じ取れ、ジョジョの世界観をより楽しめるのではないでしょうか。
さらに合わせて、オープニングアニメーションの小ネタや知識についてもご紹介してきました。
気づいていたネタや、初めて知ったというネタなどいろいろあったのではないでしょうか。
オープニングアニメーションから楽しめる構成になっているジョジョは、やはり熱量がハンパではなかったですね!
☆ ジョジョの奇妙な冒険のアニメや映画を無料で視聴したい人はこちらの記事を参考にして下さい
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