「昭和20年9月21日夜、僕は死んだ」
そんな衝撃的なナレーションでストーリーが始まるのが火垂るの墓です。
火垂るの墓は戦争禍の中で必死に生きていこうとする、2人の兄妹の人生を舞台にしています。
火垂るの墓が放送された当時は、視聴率が20%をこえていました。
ですが、火垂るの墓が一時期、放送されない時期があり、今では放送がされていません。
このことから火垂るの墓が放送禁止になったのでは?という噂が広まっています。
今回は、そんな火垂るの墓の放送禁止と噂になっている理由とそのシーンについて、またポスターに隠された真実と秘密について、海外の方たちの反応について、解説していきます。
Contents
放送禁止理由とそのシーン
火垂るの墓が放送禁止と噂される理由やシーンは以下の事柄が関係していると考えられます。
・トラウマ続出!火垂るの墓1番の恐怖シーン
・巻き込まれ?商標権争い
・視聴率の低下
・トラウマ続出!火垂るの墓1番の恐怖シーン
戦争中のストーリーを描く作品には、よくグロテスクなシーンがあるのは当然だとおもいます。
ですが、火垂るの墓に出てくるトラウマシーンは、本当に目も当てられないような、もう二度と見たくないシーンと言われているものがあります。
そのシーンが、防空壕に逃げ遅れた節子と清太の母親が、ひどい火傷を負って包帯グルグル状態で出てくるシーン。
包帯のいたるところから血が滲んでいて、包帯で覆われていない部分からは、皮膚が焼けただれているのが描かれています。
見たくない方もいらしゃると思いますし、ここでは画像を控えさせてもらいます。
気になる方は調べてみてください。
このシーンは戦争の悲惨さを物語っている重要な部分ではあるのですが、トラウマを植え付けられた人がたくさんいて、「二度と見たくない名作」といわれています。
あまりに悲惨なシーンのため、放送されなくなったのかもしれませんね。
・巻き込まれ?商標権争い
火垂るの墓で有名なシーンといえば、「サクマ式ドロップ」が出てくるところですね。
サクマ式ドロップは佐久間製菓が製造していたお菓子です。
戦時中に砂糖の供給が途絶えてしまったので、廃業においこまれましたが、戦後に佐久間製菓を立ち上げることになったのです。
その時、会社を立ち上げようとしていた佐久間兄弟の三男と長男が商標登録を問題に争いがおこりました。
裁判まで発展してしまったため、「サクマ式ドロップ」が出てくる火垂るの墓がしばらくの間、放送禁止になったと噂になりました。
・視聴率の低下
火垂るの墓は最初に言ったように、放送当時は20%という視聴率をとっていました。
2001年に放送された時も21.5%を記録しています。
ですがその後、だんだんと視聴率が下がっていき、2018年には6.7%まで落ち込みました。
2019年と2020年には放送されていません。
現代ではテレビ離れしている人も多く、テレビを持っていない方も少なくありません。
さらに、ストレスが多い世の中、ましてコロナ禍の中で、残酷なシーンや過激なシーンがある悲惨な戦争禍の映像を見たい人もあまりいないのでは。
視聴率の低下と世の中の流れから、火垂るの墓が放送されなくなったのかもしれませんね。
ポスターの秘密に隠された真実
火垂るの墓のポスターを見たことがあるでしょうか?
このポスターにはある秘密が隠されていました。
画像を加工すると、上空のところに大きい黒い影がみえます。
よく見ると飛行機の形をしているのが分かりますね。
この飛行機はB29戦闘機だといわれています。
さらにポスターの右上には、蛍の光ではない細長い光が描かれています。
この正体は飛行機が飛んでいるのが分かると、焼夷弾ということが理解できます。
この一つのポスターの中に、蛍に囲まれた節子と清太、飛行機と焼夷弾。
また、蛍の光に似ている焼夷弾は何にも言いがたいですね…。
海外の反応
実は火垂るの墓は世界でも放送され、海外盤もあります。
海外ではどんな反応があるのでしょうか?
火垂るの墓を見た海外の方の反応を調べると、私たちと同じような意見もたくさんありました。
しかし、日本よりもこのアニメを真摯に受け止めていて、感情を豊かに表しています。
上記のように、火垂るの墓に対して絶賛の声をあげている人が多くいました。
また、辛口評論として知られている、ロジャー・イーバート。
この方も火垂るの墓について大絶賛している様子が番組で取り上げられています。
まとめ
今回は火垂るの墓がなぜ放送されなくなったのか、その理由とシーンについて、またポスターの秘密、海外の方たちの反応について詳しくまとめたものとなっています。
放送禁止となった理由としては、残酷で過激なシーンが多いこと、今の若者たちがテレビから離れていて、視聴率が低下していることが理由として考えられました。
また、ポスターにはB29戦闘機が描かれていたことが分かりました。
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