日本の大手コンビニエンスストア『ローソン』。
みなさんの近所にもありますか?
からあげクンやLチキなどのローソン独自の商品は「美味しい!」「コンビニの唐揚げといえばからあげクン」と言われるほどの大人気ぶりです。
また、プライベートブランド(PB)では、惣菜・飲料、菓子類などの食料品を中心にトイレットペーパーなどの日用品を安い価格で取り扱う「ローソンセレクト」が人気となっています。
2020年にはPB製品のパッケージを新しいデザインに統一したことで話題に!
しかし、「新パッケージのデザインが統一されすぎて商品の区別がつかない!」とわかりにくさから不評となっています。
今回は、わかりにくいと不評なローソンパッケージについて、新旧のデザインや他の大手コンビニエンスストアとのデザイン比較、改悪したパッケージのデザイナー、Twitterの反応をご紹介します。
Contents
ローソンパッケージがわかりにくいと不評?
2020年春に新しいパッケージに変更したローソンオリジナルブランド(PB)製品。
新しくなったPB製品の品目数はなんと、680品目です!!
デザインの変更は1年以上かけて行われた一大プロジェクトでした。
しかし、新パッケージで販売されて早々に「わかりにくい!」「商品を間違えた!」などの不評が相次ぎ、いくつかの商品はパッケージ再変更が決定されています。
特にわかりづらいと不評だった商品は、納豆や豆腐、お茶などの飲料品です。
納豆や豆腐は、「NATTO」「TOFU」と商品名がローマ字で書かれており、パッとみでわかりにくいという意見が多数あり、デザインが再変更されることになりました。
最近では、無印良品などのシンプルでスタイリッシュなデザインが人気があるため、ローソンも生活空間に馴染むオシャレなパッケージにシフトチェンジしたと考えられます。
しかし、コンビニエンスとは通勤・通学客など手軽に手短に買い物できる場所としての便利性が重要視されているため、一目でわかりにくいパッケージデザインに不評の声があがっています。
ローソンパッケージを比較してみた!
新しいローソンオリジナルブランド(PB)商品のパッケージは本当にわかりにくいのでしょうか?
ここでは、ローソンのPB商品パッケージについて、新しいパッケージと古いパッケージ、ローソンのPB商品パッケージとセブンイレブンのPB商品パッケージを比較してみます。
【比較】新旧パッケージ
左側が旧パッケージ/右側が新パッケージ(飲料品)
旧パッケージは商品名が大きく表示されており、ローソンセレクトマークも一目でわかるデザインになっています。
新パッケージはローソンPB商品で統一されている背景色を使用することで、ローソンセレクトマークを小さく表示し、余計なものが削ぎ落とされたデザインです。
商品名などもコンパクトに表示されています。
右側が旧パッケージ/左側が新パッケージ
旧パッケージは商品の特徴についての説明が入っており、購買欲をそそる商品イメージが背景に大きく表示されています。
新パッケージは高級お菓子のパッケージをイメージさせるデザインです。
具体的な商品イメージはありませんが、冷蔵庫に入っているとテンションが上がるかわいいパッケージとなっています。
旧パッケージは一目でわかるデザインとなっていますが、新パッケージは洗練されたシンプルなデザインとなっています。
女性に人気がありそうなデザインですね。
【比較】セブンイレブンとローソン
ローソンのPB商品パッケージ(飲料品)
セブンイレブンのPB商品パッケージ(飲料品)
ローソンは背景を無地にし、商品名や商品イメージを小さくシンプルにまとめています。
部屋に置いていてもオシャレ感がある商品パッケージです。
反対にセブンイレブンは商品名が「これでもか!」というぐらいに大きく表示されています。
背景にも商品イメージを大きく表示し、一目見ただけで商品がわかるように工夫されています。
ローソンのPB商品パッケージ(冷凍食品)
セブンイレブンのPB商品パッケージ(冷凍食品)
ローソンのお好み焼きは飲料品と同じく背景を無地に、商品名や商品イメージが小さくシンプルなデザインです。
他の商品とデザインが統一されているため、冷蔵庫にしまったときに統一感があります。
セブンイレブンは飲料品と同じく商品イメージが背景いっぱいに表示されているため、わかりやすいパッケージになっています。
美味しそうなお好み焼きの写真に食欲をそそられて、つい買ってしまいそうです。
飲料品と冷凍食品の2つの商品を見てみましたが、ローソンとセブンイレブンでは大きくデザインが違っていました。
シンプルでオシャレなデザインにこだわったローソンと、商品の見やすさやわかりやすさにこだわったセブンイレブン。
わかりやすさで選ぶとセブンイレブンですが、家に置いていても生活感がなくオシャレな商品はローソンというイメージですね。
改悪したローソンパッケージのデザイナーは?
ローソンのPB商品パッケージデザインを担当した、nendoの佐藤オオキさん。
佐藤オオキさんは日本のデザイナー、建築家です。
早稲田大学の非常勤講師を務めた経験があり、本の執筆やテレビ番組への出演をされています。
佐藤オオキさんの作品(一部)
・セブン&アイHLDGS.「オムニチャネルブランディング」
・バンコクの大型商業施設
・ロッテ「ACUO」
・ルイ・ヴィトンの照明器具
・フジテレビ「プライムニュース」のスタジオデザイン
佐藤オオキさんが代表を務めてるデザインオフィス「nendo」。
2002年に設立され、建築、インテリア、プロダクト、グラフィックと幅広いデザインを手がけています。
nendoはシンプルでミニマルなデザインが特徴です。
今回のローソンPB商品にもシンプルでミンマムな特徴が感じられますね。
ローソンパッケージがシンプルになった理由は?
佐藤オオキさんがシンプルなデザインを商品パッケージに選んだ理由として、「ローソン商品を通じて得られる体験について、パッケージ変更をきっかけに根本から見直すことが目的」とコメント。
他のコンビニエンスストアのオリジナルブランド(PB)商品は、他の商品よりも目立つパッケージが多いです。
ローソンは「買ってください」とアピールしすぎている商品が、企業理念である「人への優しさ」「環境への配慮」からかけ離れていると感じ、シンプルなデザインへ変更。
また、『ローソン』というブランドを確立するため、ローソンのPB商品をシンプルなデザインに統一し、今後の変化に柔軟に対応できるようにしました。
ローソンパッケージに対するTwitterの声は?
ローソン側には「企業理念」「ブランドの確立」など様々な思いから、オリジナルブランド(PB)商品のパッケージ変更が行われましたが、実際に利用する人はどのように思っているのでしょうか?
twitterの声を参考にまとめて見ました。
ごめんねローソン…やっぱりパッケージがとても見にくくて毎回商品名を注意して読まないとだったから不便だったよ…私には向いていなかった… pic.twitter.com/1g5FHwBbug
— 蹄(Tei)@フレンチトースト仕込もう (@LNC_Arrrrr) January 24, 2021
ローソンのパッケージ
かわいいんだけど
区別付きにくくて間違えるよね
— たんたん (@tan_tan04) January 23, 2021
ローソンのPBパッケージが分かりにくい件、話題になった時は確かにお年寄りとかは間違えちゃうかもねとか思ってたけど、今日まんまと間違えたわ。まさかジャスミン茶の列に緑茶が紛れ込んでるとは思わず…飲むまで気がつかなかったわよ
— まきの (@maquinnon) July 28, 2020
ある日の昼食用に買ったローソンのレトルト『ビーフカレー辛口』。最近ローソンPB商品の、パッケージが一斉に揃いの形に変わったようですが…隣の牛丼と、小さな写真と文字しか違いがない。おとなし目な印象は好ましいですが、分かりにくいのは「不便」。デザインって見た目を整えることじゃないはず。 pic.twitter.com/tClfq3TQXy
— 柏木ゆげひ(朝原広基) (@kashiwagiyugehi) July 13, 2020
ローソンのPBのパッケージデザインが酷く分かりにくいという話
デザイナーがミニマリストと聞いてそれこそ無印良品くらいのデザインまでは想像してたが、実物見たら誤認による無駄買いを狙ったとしか思えない悪意のあるデザインだった
これ何もない部屋に置いても違和感感じさせないとかそんな方向だろ— とど丸@ご昭和下さい我の名を(令和だよ (@todomaru2) June 5, 2020
ローソンの新パッケージ、改めて見ると本当にあまりに内容が伝わってこないんで驚く。「デザインの重要性を見せるために、敢えて分かりにくくすることにデザイナーとしての技能を全部突っ込んだんじゃないか」ってレベルで分かりにくい。
— PKA (@PKAnzug) June 8, 2020
やはり「商品名がわかりにくい」「商品の特徴が分からない」といった不評が多いです。
視覚的に判断している人も多いため、文字だけで商品を選ぶことに抵抗がある方もいます。
反対に「デザインがかわいくて好き!」という意見もありました。
ローソンのごま油、使い勝手いいし可愛いからずっとローソンで買ってる。ローソンはもはやごま油を買いに行く店… pic.twitter.com/aCXaQtwouo
— アヤーヌヌ (@ayanununurukko) January 25, 2021
ローソンのパッケージそんなに見難くないよね。てか統一感あってオシャレだし。
コーヒーのカップもローソンのやつは昔からモダンで好き。自分的にはセ○ンの底上げ弁当とか嵩まし商品の方が余程たち悪いと思うんだけど。
— 隊長 (@p_kaityou) January 25, 2021
セブンの詐欺パッケージよりよっぽどローソンの似たり寄ったりパッケージの方がマシだよな
— すわさん (@suwasan0909) January 25, 2021
ローソンのパッケージパッと見分かりにくいけどそれがどうでもいいくらいにはデザイン好き
— たうふ■ (@tauhu_2gou) January 23, 2021
久し振りにLAWSON行ったら、プライベートブランドのパッケージがめちゃくちゃかわいくなってた!!
女性受けするかわいさ😍この牛乳でヨーグルト作ったら、今までにないくらい なめらかなヨーグルトできて感動🥰
不思議。何が違うんだろー#LAWSON pic.twitter.com/dGUbdoHASf
— ふわり (@fuwari_fukuoka) January 23, 2021
オシャレで商品自体を楽しめるデザインではありますが、コンビニエンスストアとしての便利性を考えたときに一目で商品を見分けられないのは不便です。
今後はオシャレさと分かりやすさ(便利性)をバランスよく取り入れてパッケージが求められます。
ローソンのパッケージデザインって賛否あるけど、その時の目的で感じ方違うよねー
ウィンドウショッピングみたいな気分の時は、まぁかわいいデザインかなって思うけど、
欲しいもの探してる時は一目で分からないからめっちゃイライラして買わないw— 海ナコ♉️ (@25STR) January 23, 2021
【まとめ】ローソンパッケージはわかりにくいと不評だった!!
コンビニエンスストアの激戦化によって、値段や売っている商品の種類だけでは差別化を図るのが難しくなっています。
その中で、ローソンはオリジナルブランド(PB)商品のパッケージをシンプルにオシャレにすることで他のコンビニエンスストアとの差別化を図りました。
しかし、商品のオシャレさや統一感を追求しすぎたことにより、「一目で商品が判断できない」「商品がわかりにくい」という不評が相次いでいます。
デザイナを担当した佐藤オオキさんは「今後の『ローソン』というブランドを確立していくためのベースとなるため、シンプルなデザインになっている」とコメントしており、お客様の声を参考に改善が進んでいくと思われます。
今後どのようなパッケージに変化していくのか楽しみですね。
今回は、わかりにくて不評なローソンパッケージについて、どれくらい分かりづらいのかを新旧のデザインや他の大手コンビニエンスストアの商品と比較、改悪したパッケージのデザイナー、Twitterの反応をご紹介しました。
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