1990年~1994年に連載され大ヒットした漫画、『幽遊白書』
『HUNTER×HUNTER』などを代表作に持つ富樫義弘さんが書いた作品です。
とても人気の連載だったのですが、最後に向かっていくにつれ、絵や話の展開といったすべてがひどいと話題になりました。
なぜ人気の連載だったのに、最終回が適当な終わりとなってしまう打ち切り状態となってしまったのでしょうか。その理由を詳しく説明します。
また、幽遊白書は原作の人気ゆえにアニメにもなりました。
実はアニメの最終話は原作とは違ったエピソードの書かれ方がされているのです。
そこで、原作とアニメの違いについても詳しく説明していきます。
ネタバレとなるので、内容を知りたくない!という人は注意してください。
Contents
幽遊白書の最後はどこがひどい?
90年代の大人気漫画『幽遊白書』
人間が住む人間界、死後人間が向かう霊界、妖怪が住む魔界の3つの界がある世界線で、主人公である浦飯幽助が交通事故で死亡するところから物語は始まりました。
霊界からすると予想外となったため、特例として生き返る試練を与えられ人間界へと復活します。
その後霊界探偵として人間界で悪さをする妖怪たちを取り締まるうちに魔界にかかわる大きな争いごとに巻き込まれ、仲間とともに成長しながら争いにかかわっていく話となっています。
争いに巻き込まれていく一連の最後で、主人公たちは魔界統一トーナメントを開催するのですが、この魔界統一トーナメントの描き方が物議をかもしています。
漫画のコマの中でトーナメント表を大々的に発表されるのですが、肝心の戦いの中身がほとんど描かれずに優勝者が決まってしまったのです。
そして、場面はいきなり魔界から人間界に変わり、主人公たちは平穏に暮らす様子が描かれます。
そして主人公たちのいつもの日常が描かれました。
ところが一転、霊界でテロが発生。主人公たちは駆けつけます。
魔界統一トーナメントに出場するくらいの力量を持つ主人公たちにとってテロ組織は大したものではないのですが、仕掛けられていた爆弾によって、生きるか死ぬかの絶対的な状況に追い込められてしまいました。
そして….次のシーンでは人間界で暮らす主人公たちの姿が見られます。
連載の途中までは主人公たちが成長しながら争いごとへ突っ込んでいく姿が丁寧に描写されていたのですが、上記のように、魔界統一トーナメント編あたりからは急に雑なストーリー展開となってしまいました。
魔界統一トーナメントのあと、霊界のテロ事件でも急な展開で話は途切れ、後日談という形で主人公たちのdead or aliveが成功したことがうかがえる形となっています。
また、漫画のコマでは通常キャラ、セリフ以外にも背景が描かれるはずなのですが、背景がまったく白紙のままです。
このように、作者の描画の手抜き加減がすさまじいことも簡単に読者に伝わるような作品に仕上がっており幽遊白書は最後が適当だと悪名高くなってしまいました。
幽白は最終回がひどいんじゃなくて、せんすい後の最終回までがひどいんだよww
— 🥺🌈 (@og2_nana) October 15, 2016
最終回が適当である理由は打ち切りになったから?!
一部からは最終回が急すぎる話の展開や適当な描画となったのは打ち切りが決まったからではないかという声が上がりました。
どうやら、打ち切りになったわけではないようです。
しかし作者と編集者でストーリー展開について仲たがいが起こったため、打ち切り状態ともいえるような急な形で最終回を迎えることとなりました。
というのも、編集者からすると幽遊白書は人気があるためできるだけ長く続けてほしい作品となっています。
しかし作者は、もう話を考えても読者が飽きるまで似た展開を繰り返すこととなることや、持病が悪化したことから話を終了させることを決めたそうです。
アニメの最終話の原作との違い
漫画の人気から、アニメにもなりました。
ですが、原作の最後のストーリーがひどかったからか、ストーリーの描かれ方にオリジナリティーがあります。
特徴の1つとして、アニメでは、魔界統一トーナメントの戦いの描写がしっかりと描かれています。
原作漫画ではすぐに優勝者が決まってしまい、拍子抜けとなった人も楽しめるような、白熱した戦いが繰り広げられました。
そしてトーナメント後、アニメでは主人公は魔界に2年以上滞在することとなります。
また、キャラの生死の結果が変わっています。
原作では主人公の師匠がなくなっていますが、アニメでは存命です。
原作漫画では師匠は一連の争いの中で命を落とし、主人公たちが墓参りしてから遺言状を見、夕日の見える海で大団円というシーンとなります。
それに対してアニメでは、夕日の見える海に行くのは共通ですが、それまで集まっているのは主人公以外で、海のシーンで主人公がかえってきます。
つまりアニメと原作の大きな違いは4つあることとなります。
・魔界統一トーナメントの戦いの中身があるか
・トーナメント後の主人公の身の振り方
・師匠の命
・霊界におけるテロ後の主人公の帰還のタイミング
【まとめ】幽遊白書の最後が適当でひどい!
人気作品である幽遊白書の連載の最後が適当であったその内容と、理由について、またアニメと原作の違いについて説明してきました。
話の急すぎる展開と手抜きな描画となっていく終わり方、その理由は編集者と作者の思惑の不一致からくるものでした。
作者にも思うところや言い分があるのでしょうが、読者は作品を買っている以上、手抜きな描画はいかがなものだと思いますね。
また、アニメと原作漫画の最終話の違いにも触れてきました。
魔界統一トーナメントの戦い描写の有無や師匠が存命であるかなど、いくつかの大きな違いがあることが分かりました。
作品が気になる方は、自分の好きそうな方を選んでみてもよいのではないでしょうか。
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