皇族男子の数は減り、現在皇位を継承できるのはわずか三名。

厳しい状況の中、

「女系天皇を認め、愛子様を天皇にしよう」

という意見を持つ人が出てきました。

 

愛子様待望論は現実的なのか。

賛成、反対派の意見も交えて見ていきます。

 

 

プリンセス天皇：愛子様が天皇になる可能性は？

 

愛子様が天皇になる可能性について、現在の皇室典範、過去の女性天皇という側面からみていきましょう。

 

現在の皇室典範

現状、愛子様が天皇になる可能性は低いです。

皇位継承の資格は、皇室典範において以下のように決められています。

 

皇位は，皇統に属する男系の男子たる皇族が，これを継承する（憲法第2条，皇室典範第1条・2条）。

 

そのため、皇室典範が改正されない以上、愛子様が天皇になることはないでしょう。

現代の日本で天皇になれるのは、「男系の皇族男子」のみなのです。

 

ちなみに、「男系の皇族」というのは父親が天皇・皇族である皇族のことを指します。

父親が天皇か皇族であれば「男系」なのです。

これ、大切なので覚えておいてください。

 

さて、現状では難しい女性天皇。

皇室典範が改正されるとしたら、愛子様が天皇になれる可能性はあるのでしょうか。

 

過去の女性天皇

推古天皇や持統天皇、孝謙天皇など、女性天皇にはとある共通点があります。

 

「全員男系の女性である」

 

という点です。

 

日本の皇室は、現代の第126代までずっと男系継承を続けてきた王室です。

ここまで「男系継承」が続いているのは日本だけ。

歴代の女性天皇も例外ではありません。

歴代の女性天皇の父親は、皆天皇か皇族なのです。

 

皇室典範を改正するにしても、「男系継承」をなくすような改正は、まずしないでしょう。

まずは「男系の女子」を天皇にすることを認めるよう、改正していくと思われます。

 

さて、愛子様はどうでしょうか。

 

愛子様の父親は現在の天皇陛下。

まぎれもなく「男系」です。

 

したがって、今後の皇室典範の改正次第で、愛子様が天皇になる可能性が出てきます。

愛子天皇待望論に、光が見えてきそうです。

 

現在の継承順はどうなっている？

 

現在の皇位継承順は以下の通りです。

 

第一位：秋篠宮さま

第二位：悠仁さま

第三位：常陸宮さま

 

皇位継承者はわずか3人。

それぞれの年齢をみてみると・・・

 

秋篠宮さま：54歳

悠仁さま：13歳

常陸宮さま：84歳

 

現在の天皇陛下の御年は60歳なので、ご健康でいらっしゃる限り、まだまだ令和の時代は続きます。

それを考えると、皇位継承で有力なのは悠仁さまのみ・・・

 

愛子天皇待望論が出てくるのもうなずけますね。

 

愛子様への天皇教育は始まっている

 

現実味を帯びてきた「愛子天皇」。

それに合わせて愛子様への天皇教育が始まっているようです。

 

天皇教育の第一は、天皇のご公務に同行すること。

天皇陛下も上皇陛下のおそばで様々なことを学んでいたようです。

 

2019年10月には、イギリスのアン王女夫妻の来日の際、愛子様は陛下に同行し、お話を熱心に聞いていたそうです。

そして、英語で質問をしたりもしていたとのこと。

 

天皇になった場合、様々な国の王族と会談するわけですから、その準備なのかもしれません。

 

また、それだけではありません。

即位礼正殿儀の際、愛子様は儀式の様子をテレビでご覧になり、両陛下のお見送りもしていたそうです。

 

次の天皇は自分かもしれない、との覚悟のあらわれではないでしょうか。

 

愛子様は小学校から大学まで、名門の学習院に通われており、学習面においても天皇になる資質は十分あると思います。

 

 

愛子天皇待望論：賛成と反対意見

 

Twitter上にも、愛子天皇について賛成派と反対派の意見が見られます。

賛成派の意見としては、

 

・男系男子に固執する必要はない

・つなぎとしての女性天皇ならありなのでは

 

反対派の意見としては、

 

・現状、皇位第三位までいるのだから考慮する必要はない

・愛子様に男子が生まれてしまったら、女系天皇が誕生してしまうかもしれない

 

という声が見受けられました。

どちらの意見も筋は通っていますね。

 

いいねの多かったツイートを、いくつかピックアップしました。

 

愛子天皇賛成派の声

〈承前〉
陛下の譲位が万雷の拍手て迎えられた途端、その連中は、何事もなかったような顔をしている。

愛子天皇が誕生しても、『男系男子のみが正統』と頑迷に主張する自称「保守」のお歴々も、シレッと即位を寿ぎ万歳三唱していることだろう。

先例など、そんなものだ。

— 日比大三郎 (@daizaburo8) March 4, 2020

私何にでも落としどころを見つけるのが好きなので、男系死守派と女系容認派の妥協案として、男系女子たる愛子様にまず天皇になっていただくって結構いい案だと思うのよ。
皇位継承候補者がたくさんいて双方譲らなくてピンチ、というときにひとまず女帝に登場いただくのも歴史にかなうし

— ども (@dousitemoiitai) February 5, 2020

愛子天皇反対派の声

秋篠宮さまを、制度的に「皇太弟ではない！」や「暫定１位なだけ！」、「ただの皇嗣なだけ！」と言う人たちが、

制度的に、皇太子ではない、暫定１位ですらない、皇位継承権すらない愛子さまを「天皇に即位させよ！」と叫ぶ自己矛盾…

— 竹本ヤミロウ (@takemotoyami) March 14, 2020

私は皇室について第何代とか細かい出来事には詳しくありませんが…
これまでの女性天皇は皇嗣が多すぎて決まらない等の理由からの中継ぎで、天皇の系譜が変わることを旨としてはなかったはずです。
愛子天皇論はクーデターでは？

— わたしデラックス🌈🍀🍀🍀 #DOJ (@moemoe_pi0306) March 9, 2020

 

賛成派、反対派のどちらも皇室を思っての発言であると見受けられます。

こんなに意見が分かれるのも、思いの強さゆえなのかもしれません。

 

 

【まとめ】愛子様が天皇になる可能性は？愛子天皇待望論に賛成と反対の声紹介

愛子天皇待望論は現実的とはいえ、現在の皇室典範が改正されない限り、実現の可能性は低いでしょう。

しかしながら、過去の歴史を見ると「男系女子」である愛子様が天皇になることは可能なようです。

 

愛子天皇待望論には賛成反対さまざまな意見がありましたが、どちらの意見も皇室を思ってのものが多かったです。

このような問題を活発に話せるのは、ある種健全な国である証拠でしょう。

 

この国の象徴である皇室は、大切にしていきたいものです。

 

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